奇皇后は実在の人物で、高麗人・奇子敖の娘で、高麗貢女として元廷に献上された女性でした。
宮廷で元の順帝の寵愛を得て、最終的には元朝最後の皇帝である順帝トゴン・テムルの皇后にまで昇りつめた人です。
元王朝滅亡後は、内モンゴルに逃亡し、順帝の死後、皇太子のアユルシリダラが北元を興し、昭宗となり奇皇后は皇太后になりますが、その北元も昭宗の次の天元帝のときに滅亡します。
奇皇后がいつどこで死んだのかは不明です。
韓国ドラマの「奇皇后」はこの実在の奇皇后をモデルにかなり脚色したもので、MBC月火ドラマ枠で2013年10月28日から2014年4月29日に放映されています。
日本では、2014年8月3日からNHK BSプレミアムで放映され、2017年6月15日からは毎週月曜から金曜まで朝8時15分から放映されています。
全51話と長編なので、ここでは第1話から第10話までの人物相関図を説明しますね。
時代は元の支配に苦しむ高麗王朝、元は高麗に対して貢物として高麗の女性を貢女として献上するように求めていました。
巡軍万戸府の長官キ・ジャオ(キム・ミョンス)の娘キ・ヤン(ハ・ジウォン)は母親とともに捕らえられ、貢女として元に送られることになります。
キ・ヤンは人質として同行していた高麗の世子ワン・ユ(チュ・ジンモ)の助けで母とともに逃げますが、母は追っ手の元の将軍タンギセ(キム・ジョンヒョン)に殺されます。
キ・ヤンは何とか逃げることに成功し、スンニャンと名を変え、男として武芸をマスターし弓の名手になります。
13年後ならず者たちの頭となっていたスンニャンはワン・ユと再会します。
ワン・ユは叔父の瀋陽王ワン・ゴ(イ・ジェヨン)の塩の密貿易の証拠をつかもうとしていたのでした。
昔、自分達を助けてくれたワン・ユにスンニャンは淡い恋心を抱いているような?
その後、スンニャンは父親の素性を知り、男と偽ったまま巡軍万古府の兵士になります。
そして、元の皇太子タファン(チ・チャンウク)が流罪として高麗に来て、スンニュンが彼の警護をします。
元の丞相で最高権力者のヨンチョル(チョン・グクファン)は皇太子タファンの暗殺を命じますが、スンニャンがタファンを助けます。
スンニャンはタファンを連れて逃げる中で元の将軍のペガン(キム・ヨンホ)に助けられ、逃げる中でタファンはスンニャンへの恋心?を募らせていきます。
何とか開京に着いた二人ですが王宮には簡単に入れません。
そこで、タファンを棺の中に入れ、ヨム・ビョンス(チョン・ウンイン)がその棺を高麗の王宮に運び、無事タファンは王宮に入ることができました。
しかし、スンニャンとワン・ユは元に連行されてしまいます。
元の都でタンギセはスンニャンを女だと気づき側室にしたいと言い出しますが、内官のトクマン(イ・ウォンジョン)は彼女を雑用係にします。
スンニャンを助けようとしたワン・ユは内官のパン・シヌ(イ・ムンシク)たちと捕らえられ、西の辺境の防衛基地に送られます。
そこには、ヨンチョルに警戒されたペガンとタルタル(チン・イハン)が派遣されていました。
タファンの弟の元の皇帝が死ぬと、ヨンチョルはタファンを元に戻し、皇位につけます。
そしてヨンチョルは娘のタナシルリ(ペク・ジニ)を皇后にしますが、タファンの叔母の皇太后(キム・ソヒョン)はタファンにタナシルリを妊娠させるなと言います。
タファンはキ・ヤンと名乗るスンニュンに気づかないんですが、キ・ヤンはわざと冷たく当たります。
そんなとき、タンギセはタファンの子を身ごもったパク・オジン(ハン・ヘリン)と皇太后の暗殺をタナシルリに指示し、タナシルリはそれをキ・ヤンに命じます。
と、ここまでが10話までのあらすじ兼人物紹介でした。
本当は、もっともっと複雑な話なんですが、毎回毎回、ストーリーがテンポ良く流れ、波乱万丈で、アクションシーンあり、お色気シーンありの、娯楽超大作に仕上がっています。
有料の動画配信サイトにも奇皇后は登録されていますので、是非、ゆっくりと初回からご覧くださいね!
|
コメント