2016年の秋の連ドラで意外な収穫だったのが、NHKのBSプレミアムの海外ドラマ枠で放映されている三銃士ですね。
三銃士というとフランスのアレクサンドル・デュマ・ペールの小説が有名ですが、三銃士をモチーフにしたり、タイトルを借用した作品は数多くあります。
この三銃士はデュマの小説のイメージを背景に、舞台を明から清へ中国の王朝交代の波に翻弄される朝鮮王朝を舞台にした作品です。
随所にちゃんばらシーンが出てきて、どうやら日本の時代劇に大きな影響を受けているようで、日本人にもなじみやすい作品になっています。
この三銃士の一番の売りは、美男美女が出てくるところでしょうか。
主人公のパク・ダルヒャンを演じているのはCNBLUEのギター&ボーカルを務めているジョン・ヨンファで、日本でもファンの多い若手俳優さんですね。
パク・ダルヒャンは武芸の鍛錬に励み、上京して科挙(公務員試験)を受けにきます。
そこで、謎の三銃士に出会うのですが、彼らは朝鮮王朝の皇太子(昭顕世子、ソヒョン セジャ)とその護衛官のホ・スンポ(ヤン・ドングン)とアン・ミンソ(チョン・ヘイン)でした。
この世子を演じているのがイ・ジヌクで、元々はモデルさんで、今では数々の映画やドラマに出演しているイケメン俳優さんですね。
ヤン・ドングンは子役あがりですが、今や韓国の映画やドラマにはなくてはならない名脇役で、皆さんにもおなじみの顔だと思います。
アン・ミンソを演じているチョン・ヘインも可愛いですよね。
美女の方は、世子嬪(セジャビン)ユンソを演じているのがソ・ヒョンジン。
彼女は元M.I.L.Kのメンバーで帝王の娘スベクヒャンやファン・ジニ、馬医などでお姫様役に定評のある女優さんです。
くったくのない若い頃のユンソを好演していますね。
実は、このドラマではユンソはパク・ダルヒャンと幼馴染で、結婚の約束までしたことになってます。
でも、セジャが自分の方に向いてくれなくて悩んでいるときに、幼馴染のパク・ダルヒャンに出会ってしまって、どうなることやら。
そのセジャの初恋の相手がミリョン(ヒャンソン)で、世子嬪候補の重臣の娘の身代わりとして世子に接近し、そのことを隠蔽するために殺されて埋められたはずの美女です。
世子に対する恨みと恋心が複雑に入り組んでいる謎の美女をユ・イニョンが演じています。
韓国を代表する若手女優の1人で、どちらかというと現代物に多く出演しているのですが、奇皇后では、チュルクの女将軍ヨンビスを熱演していたのが記憶に新しいところです。
それで、ミリョンは後金の将軍のヨンゴルテ(キム・ソンミン)や策略家で重臣のキム・ジャジョム(パク・ヨンギュ)に近づいて、物語は波乱の展開になっていきます。
そのほかのキャストとしては、世子の父親で王様の仁祖(インジョ)をキム・ミョンスが、重臣で世子の師匠でもあるチェ・ミョンギルをチョン・ノミンが演じています。
世子とミリョン、ユンソとパク・ダルヒャンの四角関係?を横軸に、朝鮮王朝内の権力争いを縦軸に、この「三銃士」のお話は展開してきます。
しかし、そういうことよりも、「痛快時代劇」として捉えたほうが、この作品の趣旨には合っているのかもしれませんね。
じつは、史実では、この作品のもつ明るさ、陽気さとは全く裏腹の歴史が展開されていくのですが、そちらのほうに興味がある方は、BS-TBSでも放映されていた「花たちの戦い~宮廷残酷史」をHuluでご覧いただければと思います。
|
コメント