「チェオクの剣」は韓国MBCで2003年7月から全14話シリーズで放映された連続ドラマで、原題は「茶母」です。
日本では2005年11月からNHK BS2で、2006年12月からはNHK総合テレビで放映されました。
時代は李氏朝鮮の粛宗治世で、茶母とはお茶汲みなどの下働きする女性のことです。
このチェオクの剣の主役のチャン・チェオク(ハ・ジウォン)は左捕盗庁茶母という設定ですね。
チェオクは頭が良くて腕が立つので武官たちにも一目おかれており、今で言うところの女刑事のような役周りの設定になっています。
ストーリはチェオクがチェヒと呼ばれていた少女時代から始まります。
チェヒの父親は朝廷の有力者でしたが謀反の罪を着せられてしまいます。
チェヒは兄のチェムとともに逃げますが兄ともはぐれ、捕まったチェヒは奴婢にされます。
奴婢として仕えた家にいた地方長官の側室の子のファンボ・ユンとチェヒは山にいるスウォルのもとで武術を習います。
大人になったファンボ・ユン(イ・ソジン)はその武術の腕を買われて左捕盗庁の従事官に抜擢されます。
左捕盗庁従事官というのは、日本で言えば警視庁捜査一課長といったところでしょうか。
チェヒはチェオクと改名して左捕盗庁の茶母としてユンを支えます。
チェオクとユンは幼馴染であり、惹かれあうのですが、身分が違いすぎるので…
チェオクはユンの役に立ちたい一心で、かなり無謀なことをしてユンたちを心配させます。
ユンの上司が捕盗大将のチェ・セウク(パク・ヨンギョ)で、日本でいえば警視庁の刑事部長くらいに当たるでしょうか。
セウクは王の信頼も厚く、ユンを従事官に抜擢したのもセウクです。
また、セウクの娘のナニはユンを慕っています。
そんなとき、訓錬都監の大将のチョン・ホンドゥが贋金つくりの首謀者に仕立て上げられて、自殺します。
これは、盗賊団の棟梁のチャン・ソンベク(キム・ミンジュン)が仕組んだ罠でした。
ソンベクは大商人のチェ・ダルピョン(チェン・ホグン)を介して反乱軍の黒幕と繋がっています。
ただ、ソンベクとダルピョンとは必ずしも利害が一致しているわけではなく、ソンベクは民が苦しまない国を作るためにクデーターに加わろうとしていたのでしたが、ダルピョンは目的のためには手段を選ばすというところがあります。
そして、ダルピョンはチェオクを捕らえてユンをおびき出すのですが…
そのほかのキャストとしては、左捕盗庁の武将のペク・チュワン(イ・ハヌイ)とイ・ウォネ(クォン・オジュン)、書記官のアン・ノックサ(ユン・ムンシク)とその息子でチェオクを追い掛け回しているアン・ビョンテク(シン・スンファン)、こそ泥で左捕盗庁の協力者になるマ・チュクチ(イ・ムンシク)などが捕盗庁側。
クデーター派はソンベクの配下のノ・ガッチュル(クォン・ヨンウン)やトクス(チョン・インテク)とダルピョンに雇われた日本人部隊の隊長の加藤(アン・ゲボム)などがおもな配役ですね。
この「チェオクの剣」の特徴はなんといっても時代劇にワイヤーアクションをふんだんに取り入れたところでしょう。
はじめてハ・ジウォンが飛んでいったときはかなり驚きましたよね。
「宮廷女官チャングムの誓い」と同じ放映枠だったので若干、違和感を感じた人も多かったかもしれませんが、この後の韓国時代劇や日本の「るろうに剣心」シリーズなどの先駆けとなった記憶すべき作品と思います。
それとハ・ジウォンとイ・ソジンの共演というのも、なかなかないですからね。
見逃している方は、是非、どうぞ!
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