トンイ(ハン・ヒョジョ)という女性の一生を描いたドラマです。
彼女は、いろいろな障害を抱えていました。
当時は覆すことが難しい、身分の壁。
そんなものを乗り越えて、王の側室になったヒロイン。
ゆくゆくは王の母となった人ですが、彼女はほんとうにめげないヒロインでした。
強い、というようよりは女性らしいしなやかな強さをみせる人としての印象がこのドラマでは強いでしょう。
幼少から、父を殺され、同じ村の友人たちをコムゲとして討伐され、奴婢としてさげすまれて生活します。
それだけでも重圧だったのろうに、彼女は王宮に下働きの奴婢としてあがり、父の死の真相や行き別れてしまった兄同然だった人を探そうとしています。
聡明さがあるトンイを気に入り、女官へとひきたてる側室のチャン・オクチョン(イ・ソヨン)。
奴婢であるトンイは、同僚たちにさげすまれながらも持ち前のやる気と聡明さで、徐々に居場所を作っていきます。
やがて、オクチョンと対立する立場になっていくトンイを今度はイニョン王妃(パク・ハソン)が彼女を擁護していきます。
スクチョン(チ・ジニ)が王であると知らないまま出会ったトンイは、それでも彼とともに歩むことを決めるトンイはどれだけの不安と重圧を押し込めたのでしょうか。
兄と慕うチャ・チョンス(ペ・スピン)や、もとはトンイをとらえようとしていたがやがて擁護してくれる大事な存在になるソ・ヨンギ(チョン・ジニョン)などに支えられながら、悪妃となっていくオクチョンと対立していきます。
過去が暴かれたり、子供が夭逝してしまたりと何度も心が折れる出来事がトンイを襲います。
しかし、トンイは折れることも誰かを恨むこともなくただまっすぐに、前を見つめて歩いていく様子が描かれていきます。
そのなかでも、最後話の場面はとても印象が深いです。
壁があるから民が来ないなら、壊してしまえと土壁を壊しいつでも人が来れる状態してしまうトンイ。
いつでも笑顔があふれる真ん中に、そして騒動の真ん中には彼女の姿があるのでした。
この物語自体はフィクションですが、トンイは実在の人物で、このドラマの最後に実在の廟が映されるのですが、他の妃たちとはまったく別の場所にあることから、低い身分の出自でありながら王様や臣下に愛されていたのではと想像されますね。
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