太王四神記は2007年1月から2008年2月にかけて放映された韓国MBCの総力をあげて制作された歴史ファンタジードラマです。
韓国では平均視聴率35.7%をたたき出してします。
日本では2007年12月からNHK BShiで字幕版が、2008年4月からはNHK総合テレビで吹き替え版が放映されました。
2011年10月からはBS-TBSでも放映されたほか、映画や漫画、宝塚のミュージカルにもなっています。
お話は高句麗の中興の祖ともいわれている広開土王の生涯を縦軸に、朱雀・青龍・白虎・玄武の四神伝説を横軸に織り成された歴史ファンタジーです。
特に第1話はCGを使った四神伝説の紹介で、普通の韓国ドラマファンにとっては多少、違和感のあるものです。
ただし、第2話以降はかなり落ち着いた韓国歴史ドラマの雰囲気に戻ります。
ここでは一応、四神伝説は横に置いて、普通の歴史ドラマとしてご紹介しますね。
兄のソスリム王(小獣林王)(グブ)(チョン・ソンファン)の死後、高句麗の第18代の国王になったヤン王(故国壌王)(トッコ・ヨンジェ)は母親が妊娠中に敵国で生んだ子供であったために、ほんとうは王の子ではないのではと噂されていました。
彼の息子が主人公のタムドク(談徳;広開土王;好太王)(ペ・ヨンジュン)で、チュシンの星が耀いた時に生まれたことから伝説の神の子 桓雄の生まれ変わりとされました。
タムドクの暗殺を恐れた父から暗愚・病弱のふりをするよう言われていたのですが、実際には武芸に優れ、知恵もある優れた若者に成長します。
タムドクの相手役は2人いて、姉のキハ(ソ・ギハ)(ムン・ソリ)と妹のスジニ(イ・ジア)です。
キハは朱雀の神器の守り主の一人でしたが、火天会が朱雀の神器を強奪した際に一緒に拉致され、長老の妖術の支配下におかれてしまいます。
その後、神殿の神官として送り込まれ、タムドクに接近し、タムドクの子を身ごもりますが、タムドクの父親暗殺の汚名を着せられます。
妹のスジニも朱雀の神器の守り主の一人でしたが、コムル村の行者に保護され、ヒョンゴに育てられました。
酒乱でタムドクに悪態をつくのですが、心の底ではタムドクを慕っています。
タムドクの従兄弟でライバルのヨン・ホゲ(ユン・テヨン)はタムドクと同じ日に生まれ、一部では彼こそが桓雄の生まれ変わりと考えられています。
母親でソスリム王やヤン王の妹であるヨン夫人(キム・ソンギョン)が王室内の争いに敗れて自殺すると、タムドクをライバル視し、王に即位しようとします。
その父親で高句麗の宰相ヨン・ガリョ(パク・サンウォン)は火天会と組んで息子のヨン・ホゲを王にしようと画策します。
しかし、ヨン・ホゲは百済との戦争のなかで、次第に将兵や民衆の支持を失い、高句麗の大将軍の地位を剥奪され、最後には敵国である北燕の大将になります。
そのほか、不死の力を持つ火天会の大長老(チェ・ミンス)、タムドクの親衛隊長のコ・ウチョン(パク・チョンハク)、玄武の神器の守り主でコムル村の行者のヒョンゴ(オ・グォンノク)、シウの部族長で白虎の神器の守り主のチュムチ(パク・ソンウン)、百済のカンミ城の城主で青龍の神器の守り主のチョロ(イ・フィリップ)、火天会の大長老の側近でキハの育ての親のサリャン(パク・ソンミン)、タムドクがチェシンの王であることを知りタムドクを助ける大神官(ホン・ギョンヨン)など多彩なキャストが出演しています。
日本ではあまりなじみのない高句麗の歴史に四神伝説がからまって、日本の視聴者には理解しにくい面もありましたが、今でも記憶に残る作品ですよね。
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