「宮廷衛士の花嫁」は2021年の中国ドラマです。原題は「嘉南伝」。主演はジュー・ジンイー(鞠婧禕)とツォン・シュンシー(曾舜晞)、原作は吱吱の小説「慕南枝」です。
日本で配信されている全54話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作っています。この記事はその3本目、第37話から最終話の第54話までの顔ぶれです。結末まで書いていますので、ネタバレにご注意ください。
2本目では、玄甲営の全滅から生還した李謙と姜保寧が、李家の内側の企みをひとつずつ退けました。3本目は、永慶国の大軍が慕安国の都へ迫るところから始まります。皇帝が代わり、時代が5年進み、姜保寧と李謙は親の代の因縁に向き合うことになります。
人物相関図
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中国で配信された版は全40話ですが、U-NEXTでは全54話に分けて配信されています。この記事はU-NEXTの54話版の話数に合わせています。
あらすじ(第37話〜第54話)
雲林関の陥落と、趙翌の崩御(第37話〜第38話)
第37話、南岷では海賊が攻め寄せ、靖海侯が深手を負います。趙嘯(ワン・ジュオチョン 汪卓成)は雲林関の持ち場を離れて南岷へ帰りますが、父の最期には間に合いませんでした。守りの手薄になった雲林関を永慶軍が破り、都へ迫ります。
秉州の李家にも賊が押し入り、姜保寧(ジュー・ジンイー 鞠婧禕)は自分で作った新しい兵器で賊を退けました。そこへ、病に倒れた皇帝・趙翌から、皇子を託すという聖旨が届きます。姜保寧は都へ急ぎました。
都の外の万寿山にも永慶軍が押し寄せます。皇太后(翁虹)は捕らわれることを拒んで自害し、皇子・趙璽を守ろうとした方意如も命を落としました。姜保寧は、隠されていた趙璽を見つけ出します。
いっぽう李冬至(ワン・イーティン 王奕婷)は、永慶軍に囚われていた慶安(リー・ユンルイ 李昀鋭)を助けに行きます。慶安は術で正気を奪われていて、李冬至を殺しかけますが、彼女に贈った指輪を見て一瞬だけ心を取り戻しました。
第38話、趙翌(周兆淵)は都を捨てて逃げることを拒み、最後まで皇帝として留まります。そして、駆けつけた姜保寧の腕の中で息を引き取りました。それを見た皇后の韓同心(華雯)は、姜保寧への憎しみを募らせます。李謙(ツォン・シュンシー 曾舜晞)は永慶軍の退路を断ち、慶泰(何奕辰)は兵を引きました。
監国公主と、新しい皇帝(第39話〜第40話)
第39話、皇長子の趙璽が慕安国の新しい皇帝に即位します。姜保寧は監国公主となり、李謙たちも昇格しました。韓同心は趙翌の子を身ごもっていて、太后に立てられます。永慶軍の侵攻を招いた趙嘯は罰を受けました。ただ李謙は、何の相談もなく都へ発った姜保寧に腹を立てていました。
第40話、姜保寧たちは秉州へ帰る支度を始めます。神鬼兵器図をもとに姜保寧が作った兵器は、まだ完成していません。宮中では、わが子を玉座に就けたい韓同心が、朝廷での力を保とうと動き出します。その韓同心のもとには、高妙容(リー・イージェン 李奕臻)が仕えるようになっていました。
5年後、玉佩が呼び起こした記憶(第41話〜第44話)
物語は5年後へ進みます。第41話、李謙は信王として秉州にいて、誕辰を迎えました。姜保寧が贈った玉佩は、彼女の父・姜鎮英が母に贈ったものでした。それを見た李謙は、幼いころに見たある場面を思い出します。いっぽう慶安は正気に戻っていましたが、李冬至との暮らしを失うのが怖くて、そのことを言い出せずにいました。
第42話、高妙容が李長青(黄海冰)に告げます。李家村を焼き、李謙の母を死なせた首謀者は、姜保寧の父・姜鎮英だ、と。李長青ははじめ、姜保寧を恨む高妙容の策略だと取り合いませんでした。ところが、証人の尼僧・静安から当時のことを聞かされ、心が揺らぎます。
第43話、李家の父子に疑われ、最愛の李謙にさえ信じてもらえない姜保寧は、まる一日水も口にしません。食事を運んだ李謙とも言い争いになりました。翌日、姜保寧は気晴らしにと屋敷に妓女を呼びます。
第44話、姜保寧は李謙の追っ手をまいて、趙嘯の手を借りて都へ向かいます。道中で趙嘯から変わらぬ想いを打ち明けられますが、きっぱり断りました。都では病に伏していた太皇太后(曹翠芬)が、孫娘の顔を見て元気を取り戻します。
遷都の企てと、皇陵への直訴(第45話〜第48話)
第45話、靖海侯となった趙嘯は、召しもなく宮中に入った罪で李謙を弾劾します。同時に、都を守る錦渓の兵力を削いで李謙の力を弱めるため、遷都をくわだてていました。
第46話、李謙は兵権を返上してその場を収めますが、遷都の議論はやみません。何としても遷都を止めたい太皇太后は、李謙と姜保寧を連れて皇陵へ向かい、太祖に直訴します。ついてきた民も声を合わせ、遷都の話は立ち消えになりました。
第47話、高妙容は牢に入れられ、死ぬまで出られない身となります。訪ねてきた李麟(熊芸文)に、高妙容は胸の内を吐き出しました。そこへ韓同心から、李謙と姜保寧の仲を裂く手立てを考えれば牢から出してやる、という話が持ちかけられます。
第48話、李冬至と慶安が、結婚の許しを求めて李謙を訪ねます。二人の覚悟を知った李謙は味方になると約束しました。そして李謙自身も、親の代の恨みは引き継がず、姜保寧と添い遂げると心を決めます。
太皇太后の崩御と、偽の遺旨(第49話〜第52話)
第49話、太皇太后が突然亡くなります。亡くなる前の日に太皇太后と会っていたのは李謙でした。太皇太后が李謙の覚悟を試そうと離縁の懿旨を示し、李謙はその場でそれを破り捨てていたのです。それを知った姜保寧は、「あなたのせいでお祖母様が死んだ」と李謙を責めました。
第50話、姜保寧は李謙の子を身ごもっていました。堕胎するつもりだと見せかけて医正に口止めしますが、話はすぐに韓同心と趙嘯の耳に入ります。韓同心は、姜保寧と李謙の離縁を命じる、太皇太后の真筆そっくりの遺旨をこしらえました。
第51話、慶安は、長年捜していた母と再会します。善堂に身を寄せていた「秦雨」こそが、その母・章羽卿(尹柔懿)でした。そして母は、李家村で起きた悲劇の真相を語り始めます。いっぽう、自分のしたことを悔いた高妙容は、韓同心のたくらみを姜保寧に打ち明けます。その代わりに、都を離れて李麟と暮らす許しを得ました。
第52話、証拠を突きつけられても韓同心はしらを切ります。しかし慈寧宮から太皇太后の印章が見つかり、韓同心は万寿山に生涯幽閉されることになりました。高妙容と李麟は、姜保寧の計らいで無事に都を離れます。
その裏で趙嘯は、姜保寧の頼みだと偽って幼い皇帝から命令を引き出し、李謙を捕らえて流罪にしていました。高妙容の書き置きでそれを知った姜保寧は、皇帝に李謙を呼び戻してもらいます。
李家村の真相と、神鬼兵器図(第53話〜第54話)
第53話、姜保寧は、亡き皇太后に長く仕えた宦官の閔州を問い詰めます。閔州が明かしたのは、李家村を襲わせたのは姜鎮英ではなく、のちの皇太后だったという事実でした。神鬼兵器図を手に入れて先帝に献じ、寵愛を得るためだったのです。
そのころ、姜保寧の持つ神鬼兵器図を狙う慶泰は、宮中の高い壁に阻まれていました。慶泰は、流刑地へ送られかけていた李謙が都へ戻されると知り、その途中を襲って李謙をさらいます。
第54話、姜保寧は神鬼兵器図と引き換えに李謙を取り戻します。久しぶりに二人きりで話し合い、誤解はすっかり解けました。慶泰に渡した図には、肝心の仕掛けが欠けていました。隠されていた本物の設計図を見つけていた姜保寧は、思勤(郭晋東)とともに本物の兵器づくりに挑みます。
不完全な兵器を手にした慶泰は、その兵器の反動で命を落とします。永慶国の王には慶安が立ち、慕安国と友好を結びました。李冬至は家族に見送られて慶安のもとへ嫁ぎます。趙嘯は自ら罪を認めて流罪となりました。そして姜保寧と李謙は、娘の安城を授かって秉州で暮らしていきます。
図の読み解き
慕安国の宮廷 ― 幼い皇帝と、姜保寧の役目
趙翌の死後、皇位に就いたのは皇長子の趙璽です。幼い皇帝を支える監国公主の役目を託されたのが姜保寧でした。太皇太后は趙璽の曾祖母にあたり、最後まで姜保寧と幼い皇帝を守ろうとします。
韓同心は趙翌の子・趙安を産み、太后の立場で朝廷に口を出し続けます。太皇太后の死後には偽の遺旨まで作りますが、それが命取りになりました。閔州は亡き皇太后に仕えた宦官で、李家村の真相を知る人物です。
李家 ― 父の疑いと、子の決心
李謙の父・李長青は、妻を殺した仇が姜鎮英だと聞かされて、姜保寧を受け入れられなくなります。李謙は父と妻のあいだで板ばさみになり、一度は姜保寧から距離を置いてしまいました。その李謙が「親の代の恨みは引き継がない」と決めるまでが、この区間の大きな流れです。
高妙容は、韓同心に仕えて李謙夫婦の仲を裂く側に回りますが、最後は企みを打ち明けて李麟とともに都を去ります。
姜家と章則世の弟子たち ― 李家村の因縁
姜保寧の父・姜鎮英、慶安の母・章羽卿、そして李謙の母は、いずれも兵器の名匠・章則世の弟子でした。神鬼兵器図は章則世の最後の作です。李家村の事件は、その図をめぐって起きました。
永慶国 ― 兄弟の決着
慶泰は王位に就いてからも慕安国を狙い続け、神鬼兵器図に執着します。異母弟の慶安は、記憶と正気を取り戻したあと、思勤とともに慶泰の暴政を倒そうと動きます。
靖海侯府 ― 最後まで姜保寧を想い続けた人
父を亡くして靖海侯を継いだ趙嘯は、姜保寧への想いを捨てきれず、李謙を追い落とそうとします。ただ、慶泰との最後の戦いでは李謙と手を組みました。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 姜保寧 | 鞠婧禕 | 嘉南公主。監国公主 |
| 李謙 | 曾舜晞 | 信王 |
| 趙嘯 | 汪卓成 | 靖海侯 |
| 李冬至 | 王奕婷 | 李謙の異母妹 |
| 慶安 | 李昀鋭 | 永慶国の第二王子 |
| 高妙容 | 李奕臻 | 韓同心に仕える |
| 慶泰 | 何奕辰 | 永慶国の王 |
| 趙翌 | 周兆淵 | 慕安国の皇帝。第38話で崩御 |
| 韓同心 | 華雯 | 趙翌の皇后。のちに太后 |
| 太皇太后 | 曹翠芬 | 姜保寧の外祖母 |
| 皇太后 | 翁虹 | 趙翌の母。第37話で自害 |
| 李長青 | 黄海冰 | 李謙の父 |
| 何翠花 | 斕曦 | 李長青の後妻 |
| 李麟 | 熊芸文 | 李謙のいとこ |
| 章羽卿 | 尹柔懿 | 慶安の母。「秦雨」と名乗る |
| 思勤 | 郭晋東 | 永慶国の兵器営の統領 |
| 白愫 | 宋昕冉 | 姜保寧の親友 |
| 曹宣 | 陳揚 | 承恩公。白愫の夫 |
| 姜律 | 郭迦南 | 姜保寧のいとこ |
| 金宵 | 張家睿 | 李謙の親友 |
| 董珊瑚 | 陸婷玉 | 秉州の女商人 |
| 情客 | 姜杉 | 姜保寧の侍女 |
日本での俳優名の表記は、ジュー・ジンイー(鞠婧禕)、ツォン・シュンシー(曾舜晞)、ワン・ジュオチョン(汪卓成)、ワン・イーティン(王奕婷)、リー・ユンルイ(李昀鋭)、リー・イージェン(李奕臻)、ジョウ・ジャオユエン(周兆淵)、ソン・シンラン(宋昕冉)、ジャン・シャン(姜杉)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。趙璽・閔州・姜鎮英を演じた俳優は確認できませんでした。
この区間で押さえておきたいこと
- 第37〜39話で時代が変わる。 皇太后の自害、趙翌の崩御、趙璽の即位と続き、姜保寧は監国公主になります
- 第41話からは5年後。 李謙は信王、韓同心の子・趙安は5歳になっています
- 李家村の仇は姜鎮英ではなかった。 疑いをかけられたのは姜保寧の父でしたが、襲わせたのはのちの皇太后でした(第53話)
- 神鬼兵器図には仕掛けがあった。 慶泰に渡った図は不完全で、本物の設計図は姜保寧が見つけていました
これで「宮廷衛士の花嫁」の人物相関図シリーズは完結です。第1話からの顔ぶれは、下のシリーズ一覧から1本目・2本目をご覧ください。
宮廷衛士の花嫁 人物相関図シリーズ
- 宮廷衛士の花嫁 機巧大会と李家への嫁入り編 人物相関図(第1〜18話)
- 宮廷衛士の花嫁 玄甲営の全滅と高妙容の企み編 人物相関図(第19〜36話)
- 宮廷衛士の花嫁 監国公主と神鬼兵器図の真相編 人物相関図(第37〜54話) ← いまご覧の記事
