「宮廷衛士の花嫁」は2021年の中国ドラマです。原題は「嘉南伝」。主演はジュー・ジンイー(鞠婧禕)とツォン・シュンシー(曾舜晞)、原作は吱吱の小説「慕南枝」です。
日本で配信されている全54話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作っています。この記事はその2本目、第19話から第36話までの顔ぶれです。先の回の人物やネタバレは入れていません。
1本目では、皇宮育ちの嘉南郡主・姜保寧が機巧大会で李謙と出会い、二つの聖旨のうち「李謙に嫁ぐ」ほうを選んで、秉州の李家へ嫁ぎました。2本目は、永慶国との戦で李謙が消息を絶つところから始まります。舞台は戦場と敵国の都、そして李家の屋敷です。
人物相関図
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中国で配信された版は全40話ですが、U-NEXTでは全54話に分けて配信されています。この記事はU-NEXTの54話版の話数に合わせています。
あらすじ(第19話〜第36話)
玄甲営の全滅(第19話〜第20話)
第19話、永慶国では国王が重い病に倒れ、大王子の慶泰(何奕辰)が兵権を握って慕安国へ攻め込みます。李謙(ツォン・シュンシー 曾舜晞)と趙嘯(ワン・ジュオチョン 汪卓成)は先鋒としてそれぞれ兵を率いますが、李謙を陥れることにこだわる趙嘯は李謙の進言を聞かず、判断を誤りました。兵糧隊は待ち伏せに遭い、趙嘯は取り返そうと夜襲をかけて囲まれます。李謙は趙嘯を救いに駆けつけ、何本もの矢を受けました。李謙のいた玄甲営は全滅し、李謙と趙嘯は行方知れずになります。
それでも姜保寧(ジュー・ジンイー 鞠婧禕)は、李謙は生きていると考えました。生きていれば永慶国の都・雲楊に身を潜めるはずだ、と。姜保寧は義妹の李冬至(ワン・イーティン 王奕婷)と二人で、ひそかに雲楊へ向かいます。
第20話、姜保寧は身分を隠して永慶国の兵器営に潜り込みます。弓弩の不具合を見事に直してみせ、統領の思勤(郭晋東)に弟子入りしました。その兵器営で、姜保寧は下働きをしている趙嘯と再会します。怪しんで後をつけると、そこには重傷の李謙がいました。戦場で倒れていた二人を、思勤が助けてかくまっていたのです。
双頭の鷲と、慶安の正体(第21話〜第24話)
雲楊では、李冬至が商人の慶安(リー・ユンルイ 李昀鋭)と再会していました。慶安は、行方の知れない母を捜して両国を行き来しているのだと打ち明け、父が母に贈った指輪を李冬至に渡して想いを告げます。
第21話、その指輪を見た李謙は激怒し、李冬至に慶安と会うことを禁じます。指輪には双頭の鷲が刻まれていました。李謙は、母を殺して村を焼いたのは双頭の鷲の旗を掲げる一味だと考えていたのです。
李謙は慶安の後をつけて永慶国の王宮へ忍び込み、病床の国王に刃を向けます。思勤が駆けつけて、当時の国王はその場にいたが火を放ったのは別の者だ、と証言しました。そして慶安は商人ではなく、永慶国の第二王子でした。そこへ慶泰が兵を率いて王宮に乗り込み、李謙たちは追われる身になります。
第22話、姜保寧は重傷の李謙を連れて、李家から迎えに来ていた高妙容(リー・イージェン 李奕臻)たちと合流します。李謙を逃がす時間を稼ぐため、姜保寧は自分からおとりになりました。意識を取り戻した李謙は、止める高妙容を振り切って姜保寧を捜しに出ます。いっぽう永慶国では国王が亡くなって慶泰が王位に就き、慶安は父殺しの濡れ衣を着せられて追われることになりました。
第23話、李謙と姜保寧は傷を負いながら李家へ戻ります。高妙容と姑の何翠花(斕曦)は姜保寧の評判を落とそうとしますが、かえって李謙の気持ちは強まるばかり。敗戦の責任を問われた趙嘯は、軍需の監督役に降格されました。
第24話、高妙容が、昔交わされた李謙との婚約証書を見つけ出します。舅の李長青(黄海冰)は高妙容を李謙のそばに置こうとし、姜保寧は正妻らしい寛大さを求められました。
張朶蘭の騒動と、黄河の氾濫(第25話〜第30話)
第25話、李長青の恩人の妻と娘の張朶蘭が、しばらく李家に滞在することになります。横暴で礼儀知らずの張朶蘭は李謙を気に入り、高妙容にけしかけられて、李謙を振り向かせようとあれこれ画策します。
第26話、張朶蘭は、斉丹が宮中へ献上するはずだった花「紅霓裳」を摘み取ってしまいます。献上品を損なえば、関わった者までおとがめを受けかねません。姜保寧はこれを好機と見て、紅霓裳をひそかに手に入れました。騒動の末に張朶蘭は別の相手との縁談に落ち着き、李家を去っていきます。
第27話、宮中では皇后の韓同心(華雯)が、3か月後に迫った自分の誕辰の祝典を皇帝・趙翌(ジョウ・ジャオユエン 周兆淵)に願い出ます。
第28話、大雨で黄河が氾濫し、民は家を失いました。軍営でもまともな食事も冬着も行き渡らず、兵たちが乱闘を起こして、趙嘯が責任を問われます。夫を案じた姜保寧は資金を用意しますが、李謙は受け取りませんでした。姜保寧は秉州の女商人・董珊瑚(陸婷玉)の勧めで、商人や郷紳から寄付を募って被災民のための善堂を開きます。
第29話、母に縁談を迫られた李冬至が家を飛び出します。そのあとを、慶安がひそかに見守りながらついていきました。李冬至を連れ戻しに出た姜保寧は、道中で路頭に迷う大勢の被災民を目の当たりにします。
第30話、姜保寧は、太皇太后(曹翠芬)が危篤だという知らせを受けて宮中へ戻ります。ところがそれは、姜保寧に会いたい趙翌の嘘でした。趙翌はさらに、李謙を宮門で門前払いさせます。
かびた米と、砂混じりの冬着(第31話〜第33話)
第31話、善堂を開いて間もなく、かびの生えた米を食べた幼い子が亡くなります。配った冬着には砂が混じっていました。李家の門前に押し寄せた被災民に、姜保寧は真相を突き止めると約束します。
調べを進めると、裏には地下銭荘がありました。表向きは布の店、実は帳簿をごまかして金を動かす店で、その管事は趙嘯の配下の蔡霜でした。軍営に届くはずの軍費が減っていたのも、この蔡霜の仕業です。姜保寧は自分をおとりにして、蔡霜を捕らえました。
第32話、都では、姜保寧が民をあざむいて私腹を肥やしていると弾劾する上奏が出されます。孫娘をかばう太皇太后に、姜保寧を妬む韓同心は暴言を吐き、太皇太后は怒りのあまり病床に伏してしまいました。
第33話、かびた米と砂の冬着は、高妙容が地下銭荘に預けた金の穴埋めから出たものでした。その罪を、いとこの李麟(熊芸文)と、高妙容の叔父の高伏玉(王嶼)がかぶります。李麟は李家を去り、高伏玉は流罪になりました。李謙は高妙容から本当のことを聞き出そうとしますが、高妙容は姜保寧を妻に選んだ李謙を責めるばかりでした。
明月山荘の罠と、高妙容の退場(第34話〜第36話)
第34話、姜保寧が自分の身を守れるように、李謙は毎朝の武術の稽古を言い渡します。体力がなく早起きも苦手な姜保寧は、なんとか怠けようと知恵をしぼってばかりいました。
第35話、李謙は父の李長青から夫婦のあり方を説かれますが、大切なのは思いやりと尊重だと言い返します。新しい武器づくりに没頭していた姜保寧は、疲れを押して、董家が開く明月山荘の開業祝いに顔を出しました。
その席で、姜保寧が休んでいた部屋に蔡霜が入り込みます。焚かれていた香で体の自由を奪われながらも、姜保寧は李謙に教わった技で蔡霜を蹴り飛ばし、李謙が駆けつけて助けました。蔡霜を引き入れたのは高妙容でした。
第36話、悪事を暴かれた高妙容は李家を去ります。その高妙容を、蔡霜が襲いました。傷ついた高妙容を見つけた李麟は、これからは自分が守ると誓います。そして永慶国では、慕安国への侵攻をたくらむ王・慶泰の前に、死んだはずの慶安が姿を現します。
図の読み解き
李家 ― 一つ屋根の下の企み
この区間の李家は、外の戦よりも内側の争いのほうが激しくなります。高妙容は婚約証書を持ち出し、張朶蘭をけしかけ、地下銭荘に手を出し、最後は蔡霜を姜保寧の部屋へ引き入れました。そのたびに、高妙容をかばう人が犠牲になります。叔父の高伏玉は流罪になり、いとこの李麟は家を出ていきました。
何翠花は、はじめこそ高妙容と組んで姜保寧に冷たく当たりますが、娘の李冬至の縁談をめぐる騒ぎを経て、高妙容と距離を置くようになります。
永慶国 ― 慶泰と慶安の兄弟
慶泰と慶安は、母の違う兄弟です。慶安の母は慕安国の人で、慶安は行方の知れないその母を捜して両国を行き来していました。李冬至と出会ったときに名乗った「商人」は、そのための顔です。父の国王が亡くなると、慶泰は王位に就き、慶安に父殺しの濡れ衣を着せて追い詰めました。
雲楊の兵器営 ― 姜保寧のもう一人の師
思勤は永慶国の兵器営の統領です。戦場で倒れていた李謙と趙嘯を助けてかくまい、からくりの腕を見込んで姜保寧を弟子にしました。李家村が焼かれた昔の事件について、国王が火を放ったのではないと証言したのもこの人です。
綏辺大営と宮廷 ― 姜保寧を手放せない人たち
趙嘯は李謙の上官でありながら、判断の誤りで玄甲営を全滅させ、降格されます。部下の蔡霜は軍費をかすめ取り、地下銭荘にかかわっていました。
宮中の趙翌は、太皇太后の病を口実に姜保寧を呼び戻し、李謙を宮門で締め出します。韓同心はそんな皇帝に振り向いてもらえず、姜保寧への妬みを募らせていきます。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 姜保寧 | 鞠婧禕 | 嘉南郡主。李謙の妻 |
| 李謙 | 曾舜晞 | 秉州総管の息子。玄甲営の将 |
| 趙嘯 | 汪卓成 | 靖海侯世子。李謙の上官 |
| 李冬至 | 王奕婷 | 李謙の異母妹 |
| 慶安 | 李昀鋭 | 永慶国の第二王子 |
| 高妙容 | 李奕臻 | 李謙の義妹 |
| 慶泰 | 何奕辰 | 永慶国の大王子。のちに王 |
| 思勤 | 郭晋東 | 雲楊の兵器営の統領 |
| 趙翌 | 周兆淵 | 慕安国の皇帝 |
| 韓同心 | 華雯 | 皇后 |
| 太皇太后 | 曹翠芬 | 姜保寧の外祖母 |
| 李長青 | 黄海冰 | 秉州総管。李謙の父 |
| 何翠花 | 斕曦 | 李長青の後妻。李冬至の母 |
| 李麟 | 熊芸文 | 李謙のいとこ |
| 高伏玉 | 王嶼 | 高妙容の叔父 |
| 董珊瑚 | 陸婷玉 | 秉州の女商人 |
| 金宵 | 張家睿 | 李謙の親友 |
| 情客 | 姜杉 | 姜保寧の侍女 |
日本での俳優名の表記は、ジュー・ジンイー(鞠婧禕)、ツォン・シュンシー(曾舜晞)、ワン・ジュオチョン(汪卓成)、ワン・イーティン(王奕婷)、リー・ユンルイ(李昀鋭)、リー・イージェン(李奕臻)、ジョウ・ジャオユエン(周兆淵)、ジャン・シャン(姜杉)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。蔡霜・張朶蘭を演じた俳優は確認できませんでした。
この区間で押さえておきたいこと
- 玄甲営の全滅は趙嘯の判断の誤りから。 李謙の進言を退けた結果でした。それでも李謙は趙嘯を救いに向かい、深手を負います
- 双頭の鷲の謎は解けきっていない。 思勤は「国王は火を放っていない」と証言しました。では李家村を焼いたのは誰なのか。その答えはまだ出ていません
- 慶安は敵国の王子。 李冬至と慶安の恋は、そのまま両国の争いに巻き込まれていきます
- 高妙容の企みには、いつも身代わりがいた。 高伏玉と李麟が罪をかぶり、高妙容は最後の企てでようやく李家を追われます
第37話からは、永慶国の大軍がいよいよ慕安国に迫り、宮中と朝廷が大きく揺らぎます。続きは3本目にまとめます。
宮廷衛士の花嫁 人物相関図シリーズ
- 宮廷衛士の花嫁 機巧大会と李家への嫁入り編 人物相関図(第1〜18話)
- 宮廷衛士の花嫁 玄甲営の全滅と高妙容の企み編 人物相関図(第19〜36話) ← いまご覧の記事
- 宮廷衛士の花嫁 監国公主と神鬼兵器図の真相編 人物相関図(第37〜54話)
続きはこちら → 宮廷衛士の花嫁 監国公主と神鬼兵器図の真相編 人物相関図
