「慶余年~麒麟児、現る~」は2019年の中国ドラマです。原作は猫膩(マオニー)の長編小説「慶余年」、脚本は王倦(ワン・ジュエン)、監督は孫皓(スン・ハオ)。チャン・ルオユン(張若昀)が演じる現代の記憶を持ったまま古代の国・南慶に生まれ変わった青年・范閑が、皇子たちの跡目争いと諜報機関の思惑が渦巻く世界を渡っていく物語です。
全46話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作っています。この記事はその3本目、第32話から最終話(第46話)までの顔ぶれです。范閑は、北斉に囚われた言氷雲を連れ戻す使節として、敵国・北斉へ旅立ちます。
この記事は、第42話で明かされる范閑の出生の秘密と、最終話までのあらすじを含みます。
人物相関図
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用語のメモ
- 北斉:南慶の北の隣国。この区間の舞台です。北斉の都は「上京」
- 四大宗師:武芸の頂点に立つ4人の達人。北斉の苦荷はその一人で、海棠朶朶は苦荷の弟子です
- 内庫:范閑の亡き母・葉軽眉が残した発明品を管理する仕組み。范閑は林婉児との婚姻で、その権限を受け継ぐことになっています
- 鑑査院:南慶の諜報・監察の機関。北斉にも密偵の網を張っています
あらすじ(第32話〜最終話)
北斉への使節(第32話〜第36話)
第32話、言氷雲を北斉に売ったのは范閑だ、といううわさが朝廷を駆けめぐります。疑いを晴らすため、范閑は北斉へ言氷雲を迎えにいくと決めました。罠だと知りながらも、范閑に選ぶ道はありませんでした。
第33話、人質の肖恩(于栄光)と司理理(リー・チュン 李純)を北斉に引き渡し、言氷雲(シャオ・ジャン 肖戦)を連れ戻すため、范閑が旅立つ日が来ます。慶帝(チェン・ダオミン 陳道明)は范閑にさらに密命を与え、必ず生きて戻るよう命じました。一方、北斉の将軍・上杉虎(赫子銘)は、義父の肖恩を取り戻すつもりでいました。
第34話、先回りした五竹を、四大宗師の一人・苦荷の弟子である海棠朶朶(シン・ジーレイ 辛芷蕾)が襲います。北へ向かう范閑は、肖恩の正体が気になってなりません。その范閑を、大内侍衛の統領・燕小乙が追っていました。
第35話、范閑は、上杉虎が手引きしたように見せかけて、肖恩をわざと逃がします。逃げる肖恩を追い詰めた范閑の前に海棠朶朶が現れ、そこへ燕小乙の矢が放たれ、本物の上杉虎も現れて、敵味方入り乱れての戦いになります。
第36話、海棠朶朶が北斉の皇太后派だと知った范閑は、手を組もうと持ちかけます。自分をかばって傷を負った司理理には、体に仕込まれた毒を消す薬を渡しました。范閑の一行は北斉に着きますが、肖恩は本音を一言も語りません。
北斉の都で(第37話〜第40話)
第37話、北斉の民は范閑の一行にあからさまな敵意を向けます。范閑は彼らの憎しみをあおりつつ、皇宮に入りました。北斉の皇帝(劉美彤)の後ろに控えていたのは海棠朶朶でした。皇太后派だと思っていた海棠朶朶は、実は皇帝派だったのです。
第38話、范閑は郭保坤に言氷雲の居場所を探らせます。北斉の重臣・沈重(于小偉)は二人を見張らせますが、范閑には想定のうちでした。范閑は、程巨樹の師で陳萍萍と通じている何道人(郭家諾)に会い、ある策に出ます。
第39話、范閑は沈重の妹(代文雯)を使って、言氷雲の居場所を突き止めます。そこへ海棠朶朶から、北斉の皇帝と皇太后の双方が言氷雲の解放に同意したと知らされ、沈重は手を引くしかなくなりました。
第40話、范閑は上杉虎と手を結び、肖恩の奪還に動きます。沈重もそれに気づいていました。騒ぎに紛れて沈重を亡き者にしようとする范閑に、上京の内庫の帳簿を調べていた言氷雲は、沈重を生かして問いただすべきだと言います。
驚きの事実(第41話〜第42話)
第41話、慶帝のねらいは、范閑を通して肖恩の秘密を探ることでした。肖恩は范閑を自分の孫だと信じていて、それなら秘密を明かすだろうと考えたのです。肖恩にそう信じ込ませたのは、陳萍萍でした。范閑の父・范建(高曙光)は、慶帝の危うい賭けに戸惑います。
第42話、范閑は肖恩から、母の葉軽眉が慶帝に嫁いでいたと聞かされます。これまで慶帝から受けてきた扱いも、自分が皇子だからだと考えれば、どれも納得がいきました。范閑は、自分が京都に来た時期さえ、すべて鑑査院の策だったと気づきます。
帰国の途へ(第43話〜最終話)
第43話、真実を知りたい范閑は、鑑査院の主になると宣言します。そこへ沈重が訪ねてきました。言氷雲を忘れられない妹のためでした。范閑は、内庫で私腹を肥やした者の名を問いますが、沈重はしらを切ります。
第44話、范閑は言氷雲に、一緒に真相を探ろうと持ちかけます。堅物の言氷雲はなかなか首を縦に振りませんが、国のためだと説得され、北斉にいる密偵との連絡の取り方を明かしました。范閑は、上京の諜報網を仕切る男に会います。
第45話、北斉の皇太后の誕生祝いの日、范閑は海棠朶朶と腕比べをすることになり、二人はやがて心を通わせていきます。ところが皇太后が、范閑の受け継ぐ内庫の権限に触れ、沈重がそれに難色を示したことで、場の空気が一変します。
最終話(第46話)、帰国の途についた范閑たちを、沈重が待ち伏せていました。沈重は言氷雲に斬りかかりますが、妹がとっさに言氷雲をかばい、剣を受けてしまいます。剣を捨てた沈重は、内庫の不正に加担した人物の名を范閑に告げました。
物語は続編「慶余年2~麒麟児、挑む~」へ続きます。第2シーズンの第1話は、北斉からの帰り道、范閑が仲間であるはずの言氷雲の刃に倒れる場面から始まります。
図の読み解き
南慶 ― 育ての父と、実の父
范閑は范建の息子として育ちましたが、第42話で、母・葉軽眉が慶帝に嫁いでいたことが明かされます。范閑は慶帝の子でした。慶帝がたびたび范閑を救ってきたことにも、この区間でようやく説明がつきます。鑑査院の陳萍萍も、肖恩に「范閑は孫だ」と信じ込ませるなど、范閑を北斉へ送る策の中にいました。
北斉へ向かう一行と人質
人質の肖恩と司理理を北斉に引き渡し、引き換えに言氷雲を連れ戻す。それが范閑の表向きの任務です。肖恩は北斉の将軍・上杉虎の義父で、その正体と秘密を探ることが、慶帝の本当のねらいでした。
北斉の皇室と人びと
北斉の皇帝と皇太后は、それぞれに派閥を持っています。海棠朶朶は苦荷の弟子で、皇帝の側の人間です。北斉の重臣・沈重は、言氷雲を捕らえていた側の人間ですが、その妹は言氷雲を慕っています。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 范閑 | 張若昀 | 言氷雲を連れ戻す使節 |
| 慶帝 | 陳道明 | 南慶の皇帝 |
| 范建 | 高曙光 | 范閑の父 |
| 陳萍萍 | 呉剛 | 鑑査院の院長 |
| 五竹 | 佟夢実 | 亡き母の護衛 |
| 王啓年 | 田雨 | 鑑査院一処の書記官 |
| 郭保坤 | 賈景暉 | 范閑とともに北斉へ |
| 燕小乙 | 李子峰 | 大内侍衛の統領。范閑を追う |
| 言氷雲 | 肖戦 | 北斉に囚われた鑑査院の密偵 |
| 肖恩 | 于栄光 | 人質。上杉虎の義父 |
| 司理理 | 李純 | 人質 |
| 海棠朶朶 | 辛芷蕾 | 苦荷の弟子。北斉の皇帝の側の人間 |
| 北斉の皇帝 | 劉美彤 | 北斉の若き皇帝 |
| 北斉の皇太后 | 梁愛琪 | 北斉の皇帝の母 |
| 沈重 | 于小偉 | 北斉の重臣 |
| 沈重の妹 | 代文雯 | 言氷雲を慕う |
| 上杉虎 | 赫子銘 | 北斉の将軍。肖恩の義子 |
| 何道人 | 郭家諾 | 程巨樹の師。陳萍萍と通じる |
日本での俳優名の表記は、チャン・ルオユン(張若昀)、チェン・ダオミン(陳道明)、シン・ジーレイ(辛芷蕾)、シャオ・ジャン(肖戦)、ウー・ガン(呉剛)、リー・チュン(李純)、ティエン・ユー(田雨)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。
この区間で押さえておきたいこと
- 范閑は慶帝の子だった。 第42話、肖恩の口から、母・葉軽眉が慶帝に嫁いでいたことが明かされます
- 北斉行きそのものが策だった。 慶帝は肖恩の秘密を探るために范閑を送り、陳萍萍は肖恩に「范閑は孫だ」と信じ込ませていました
- 海棠朶朶は皇帝の側の人間。 皇太后派だと思っていた海棠朶朶は、皇帝派でした。范閑とはやがて心を通わせます
- 内庫の不正が次の火種になる。 最終話、沈重は内庫の不正に加担した人物の名を范閑に告げ、物語は第2シーズンへ続きます
慶余年~麒麟児、現る~ 人物相関図シリーズ
- 慶余年 人物相関図① 京都入りと滕梓荊の死編(第1〜14話)
- 慶余年 人物相関図② 黒幕探しと詩神誕生編(第15〜31話)
- 慶余年 人物相関図③ 北斉への旅編(第32話〜最終話) ← いまご覧の記事
