「慶余年~麒麟児、現る~」は2019年の中国ドラマです。原作は猫膩(マオニー)の長編小説「慶余年」、脚本は王倦(ワン・ジュエン)、監督は孫皓(スン・ハオ)。チャン・ルオユン(張若昀)が演じる現代の記憶を持ったまま古代の国・南慶に生まれ変わった青年・范閑が、皇子たちの跡目争いと諜報機関の思惑が渦巻く都を渡っていく物語です。
全46話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作っています。この記事はその2本目、第15話から第31話までの顔ぶれです。友の滕梓荊を殺した程巨樹の背後を追ううちに、范閑は宮廷の奥にいる黒幕へ近づいていきます。この区間のあらすじを含みますが、第32話より先の出来事は入れていません。
人物相関図
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用語のメモ
- 南慶と北斉:物語の舞台となる二つの国。范閑が暮らすのは南慶(慶国)で、北の隣国・北斉と対立しています
- 京都:南慶の都の名前です。日本の京都とは関係ありません
- 鑑査院:南慶の諜報・監察の機関。院長は陳萍萍。院長直属の軍が「黒騎」です
- 内庫:范閑の亡き母・葉軽眉が残した発明品を管理する仕組み。長公主・李雲睿が権限を握り、林婉児との縁談の狙いになっています
- 大内侍衛:皇宮を守る侍衛。統領は燕小乙です
あらすじ(第15話〜第31話)
司理理を追って(第15話〜第17話)
第15話、滕梓荊の死で手がかりを失った范閑。ところが王啓年は北斉の密偵の令牌を手に入れていて、范閑は程巨樹も密偵だったのではと疑います。馬車が襲われた場所から、范閑の来訪を知っていた司理理(リー・チュン 李純)が怪しいとにらみ、酔仙居を訪ねます。
第16話、司理理に追いついた范閑は、山賊を装った密偵たちに囲まれてしまいます。そこへ現れたのが、鑑査院長直属の軍黒騎でした。会ったこともない院長に助けられ、范閑は首をひねります。
第17話、林婉児の友人・葉霊児(韓玖諾)が何かをつかんでいると知り、范閑は問い詰めますが、聞き出せません。一方、妹の范若若(ソン・イー 宋軼)は范閑に力を貸そうと皇太子の動きを探り、司理理と皇太子がただならぬ仲だとにらみます。
林珙の死と、太常寺協律郎(第18話〜第21話)
第18話、林婉児の兄・林珙(康杰)は、なぜか范閑をかたくなに嫌っていました。范閑の命を狙ったのが皇太子派の林珙だと知った范若若は、内庫の利権が絡んでいると考えます。范閑は、滕梓荊の敵として林珙を殺すと息巻きます。
第19話、慶帝は范閑を呼び出し、刺客を倒して密偵を捕らえた褒美として太常寺協律郎に任じます。そのうえで林珙の死に触れますが、范閑はしらを切り通しました。
第20話、宰相の林若甫(于洋)は、東宮の動きに気をつけよと范閑に言います。林婉児との婚姻で内庫の権利を得ることになる范閑は、第2皇子の門下と見られているからでした。一方、皇太子は司理理の証言を疑い、鑑査院を訪れます。
第21話、鑑査院長の陳萍萍(ウー・ガン 呉剛)は、林珙殺害の裏には北斉の工作があったとして、出兵を進言します。慶帝はこれを受け入れ、范閑と林婉児の婚姻は予定どおり進むことになりました。けれども林婉児の病は重くなっていきます。
宰相家の葬儀と、後宮への参内(第22話〜第25話)
第22話、范閑は林婉児を誘い、大勢で郊外へ気晴らしに出かけます。その間、林家では林珙の葬儀が行われていました。隠し子の林婉児は、参列できない立場でした。
第23話、太平別院に忍び込んだ范閑を、慶帝がいさめます。そのころ林若甫の手の者が、范閑と間違えて皇太子をさらっていました。ところが皇太子は、むしろ林若甫と手を組みたいと言い、林珙の敵を取ると約束します。
第24話、林婉児の婚姻相手として後宮に参内した范閑は、あとで忍び込むため、同行した范若若に後宮のつくりを覚えさせます。妃たちへの挨拶は順調でしたが、皇太后だけはなぜか范閑を嫌います。
第25話、陳萍萍が狙われていると聞き、范閑は鑑査院へ急ぎます。陳萍萍をつけ狙うのは、鑑査院の中の対北斉強硬派でした。陳萍萍は襲われるのを承知で、彼らを一網打尽にしようとしていました。
詩神誕生(第26話〜第27話)
第26話、北斉との交渉がひと段落し、宴が開かれることになります。以前に范閑が詠んだ詩が高い評価を受けていたため、北斉の文壇の巨匠・荘墨韓(許還山)と范閑の対決に注目が集まっていました。
第27話、宴の場で荘墨韓は、范閑の詩は盗作だと指摘します。范閑は少しも動じず、夢の中で仙界を旅して覚えたのだと言って、名詩を次々に吟じてみせます。宴は范閑の独壇場になりました。
母の遺した箱と、長公主の罪(第28話〜第31話)
第28話、李雲睿(リー・シャオラン 李小冉)は、言氷雲(シャオ・ジャン 肖戦)を北斉に売ったことにかかわる密談を刺客に聞かれてしまいます。李雲睿は大内侍衛の統領・燕小乙(李子峰)に刺客を殺すよう命じ、燕小乙は刺客が范閑だと確信して屋敷に乗り込みます。
第29話、范閑は、母の遺した箱の奥に隠されていた手紙を読みますが、謎は深まるばかりです。陳萍萍は、刺客が范閑だと気づいていながら、それを伏せました。范閑は盗んだ鍵をひそかに戻すため、太監に化けて林婉児と参内します。
第30話、慶帝は李雲睿を売国の罪に問いますが、李雲睿はしらを切り、罪を范閑になすりつけます。それこそが陳萍萍の思うつぼでした。一方、鑑査院四処の主務・言若海(李強)は、息子の言氷雲を北斉に売った李雲睿を許せず、調べ始めます。
第31話、范閑は父・范建から、林婉児の実の母である李雲睿に情けをかけるよう言われます。ところが慶帝の前で、范閑は友の滕梓荊のために李雲睿への厳しい罰を求めました。林婉児は、范閑の命を狙った母を責めます。
図の読み解き
范閑と林婉児 ― 想い合う二人と、二つの家
范閑と林婉児は想い合っていますが、二人のあいだには家の事情が重なっています。林婉児の兄・林珙は皇太子派で、范閑の命を狙っていました。林婉児の実の母・李雲睿も、范閑を狙う側にいます。
南慶の皇室 ― 跡目争いと、范閑を嫌う皇太后
皇太子と第2皇子・李承澤の跡目争いは続いています。第23話、皇太子は林若甫と手を組もうとします。後宮では皇太后が、理由も分からないまま范閑を嫌っています。
長公主の一派 ― 言氷雲を北斉に売った者
長公主・李雲睿は、北斉に潜入していた鑑査院の言氷雲を北斉に売っていました。手足となって動くのが、大内侍衛の統領・燕小乙です。言氷雲の父・言若海は、この件を調べ始めます。
鑑査院と北斉
鑑査院の院長・陳萍萍は、黒騎で范閑を助け(第16話)、刺客が范閑だと気づいても伏せる(第29話)など、陰から范閑を守っています。北斉からは、文壇の巨匠・荘墨韓が交渉の宴にやってきます。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 范閑 | 張若昀 | 太常寺協律郎に任じられる |
| 林婉児 | 李沁 | 范閑の婚約者。肺の病を抱える |
| 慶帝 | 陳道明 | 南慶の皇帝 |
| 皇太后 | 鄭毓芝 | 慶帝の母。范閑を嫌う |
| 皇太子 | 張昊唯 | 東宮 |
| 李承澤 | 劉端端 | 第2皇子 |
| 李雲睿 | 李小冉 | 長公主。林婉児の実の母 |
| 燕小乙 | 李子峰 | 大内侍衛の統領 |
| 范建 | 高曙光 | 范閑の父 |
| 范若若 | 宋軼 | 范閑の妹 |
| 五竹 | 佟夢実 | 亡き母の護衛 |
| 林若甫 | 于洋 | 南慶の宰相 |
| 林珙 | 康杰 | 林若甫の息子。皇太子派 |
| 葉霊児 | 韓玖諾 | 林婉児の友 |
| 陳萍萍 | 呉剛 | 鑑査院の院長 |
| 王啓年 | 田雨 | 鑑査院一処の書記官 |
| 言若海 | 李強 | 鑑査院四処の主務 |
| 言氷雲 | 肖戦 | 言若海の息子。北斉に潜入していた |
| 荘墨韓 | 許還山 | 北斉の文壇の巨匠 |
| 司理理 | 李純 | 北斉とつながる妓女 |
日本での俳優名の表記は、チャン・ルオユン(張若昀)、リー・チン(李沁)、チェン・ダオミン(陳道明)、リー・シャオラン(李小冉)、シャオ・ジャン(肖戦)、ウー・ガン(呉剛)、ソン・イー(宋軼)、リー・チュン(李純)、ティエン・ユー(田雨)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。
この区間で押さえておきたいこと
- 范閑を狙ったのは皇太子派の林珙だった。 林婉児の兄が黒幕の一人だったことで、范閑と林家のあいだに影が差します
- 陰から范閑を守る鑑査院長。 会ったこともない陳萍萍が、黒騎で范閑を救い、刺客の正体も伏せました
- 「詩神」范閑の誕生。 北斉の荘墨韓に盗作だと言われた范閑は、名詩を次々に吟じて宴の場を制しました
- 言氷雲を北斉に売ったのは長公主・李雲睿。 慶帝は李雲睿を売国の罪に問い、范閑は友・滕梓荊のために厳罰を求めます
第32話からは、范閑が言氷雲を連れ戻すため北斉へ旅立ちます。続きは3本目にまとめます。
慶余年~麒麟児、現る~ 人物相関図シリーズ
- 慶余年 人物相関図① 京都入りと滕梓荊の死編(第1〜14話)
- 慶余年 人物相関図② 黒幕探しと詩神誕生編(第15〜31話) ← いまご覧の記事
- 慶余年 人物相関図③ 北斉への旅編(第32話〜最終話)
続きはこちら → 慶余年 人物相関図③ 北斉への旅編
