「恋華(れんか)~ラブ・オブ・フェニックス~」は2023年の中国ドラマです。原題は「花戎」、全36話。中国では2023年6月1日から愛奇藝(iQIYI)で配信され、公開直後に急上昇率1位を記録しました。原作は林家成の小説「誤長生」です。
主演はジュー・ジンイー(鞠婧禕)とグオ・ジュンチェン(郭俊辰)。脚本は「東宮~永遠の記憶に眠る愛~」のチェン・ジュエ(銭珏)、演出はホァン・ジュンウェン(黄俊文)、チェン・グオホア(陳国華)、フー・イージュエン(胡意涓)です。
鏡の中から鳳凰が現れ、その鳳凰を宿す者を三界が捜しはじめる——という始まりのファンタジー時代劇です。人間界・天界・魔界、さらに妖界まで入り乱れ、そのうえ前世と現世が折り重なるので、人物の関係を一度整理しておくと見通しがぐっとよくなります。
そこで全36話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作りました。この記事はその1本目、第1話から第12話までの顔ぶれです。先の回の人物やネタバレは入れていません。
人物相関図
どこで見られるか(2026年10月時点)
配信の状況は入れ替わりが早いので、見るときは各サービスの作品ページでお確かめください。
配信は、U-NEXTが見放題で全36話、Leminoはプレミアムで視聴できます(2026年10月に各サービスの作品ページで確認)。Amazonプライムビデオは、プライム会員の見放題には入っていません。会員は5話までお試しで見られ、その先はレンタル・購入になります。Huluには作品ページがありませんでした。
テレビではBS12トゥエルビが放送しました(放送終了)。ただしBS12版は全32話の再編集版で、配信やDVDの36話とは話数が対応しません。この記事は36話版に合わせています。
日本版DVD-BOXは全3巻で、BOX1が第1話から第12話(2025年1月15日)、BOX2が第13話から第24話(2月5日)、BOX3が第25話から第36話(3月5日)。販売元はTCエンタテインメントです。この記事の区切りは、そのDVD-BOXの区切りに合わせてあります。
あらすじ(第1話〜第12話)
鏡から鳳凰が現れた(第1話〜第4話)
大虞国では3年に一度、16歳を迎えた者が鑑仙鏡の前に立ち、仙骨の有無を測ります。礼部尚書府の三小姐・魏凌月(マー・ユエ 馬月)は飛び抜けた資質の持ち主で、妹の魏静月(姜杉)も劣りません。
いっぽう魏枝(ジュー・ジンイー 鞠婧禕)は、その尚書府で下働きをする娘です。「厄病神」と呼ばれて蔑まれ、母の顧氏(師悦玲)は病の男にでも早く嫁がせようとしていました。それでも魏枝は運命を変えたくて、凌月の口添えで儀礼の列に加わります。
鏡の前に18人が立ったとき、五色の鳳凰が鏡から現れ、天宮まで貫きました。天帝(黄海冰)は息子の赤日神君・炎越(グオ・ジュンチェン 郭俊辰)に鳳凰を捜すよう命じ、鏡の前にいた18人は白鷺学問所へ入れられます。炎越は身分を隠し、師尊として潜り込みました。
第2話、炎越は魏枝を見た瞬間に赤い嫁衣の彼女が火に包まれる未来を幻視し、胸を刺すような痛みに襲われます。そばにいる青渙(孫子航)は「凡人の運命に手を出すな」と釘を刺しました。実は青渙は、天帝の命で炎越を見張る役目を負っています。
この回、もうひとつ大事なことが明かされます。魏枝の本当の名は顧鳳知。祖父と父を謀反の罪で失い、母とともに名を変えて尚書府に身を寄せていたのです。同じ学問所にいる明朗(聶子皓)とは、幼いころに交わされた許婚どうしでした。二人は互いに知らないふりを続けます。
第3話から第4話、炎越は瞬移をたちまち会得した魏凌月を鳳凰ではないかと見立てます。そこへ狼族の王子・欧亜(張志浩)が兄弟子に化けて潜り込み、匂いで鳳凰を捜しはじめました。魏凌月が鳳凰の羽根を出してみせたその日、魔界の大尊が魔眼で魏枝を操り、凌月に襲いかからせます。炎越は魔気を払いましたが、その反動で血を吐きました。
殉葬の婚礼と、はじめての激発(第5話〜第7話)
第5話、魏枝は学問所の長・敬修(寇振海)に「幼いころから人に見えないものが見える」と打ち明け、その力を消してほしいと願い出ます。敬修の答えは「異象は邪ではない。天命だ」。そして彼は、魏枝の手首の玉の鎖に目を留めました。それは祖父・顧懷宣が「決して外すな」と言って与えたものでした。
第6話、国師(何奕辰)は魔族の襲撃を皇帝に報告せず、中秋の考核を予定どおり行わせます。人心を鎮めるため、と敬修は読みました。
第7話がこの区間の最初の山場です。魏枝は、病死した春家の跡取りのもとへ「それでも嫁げ」と殉葬同然の婚礼に追い込まれます。明朗に助けを求めても断られ、炎越に跪いても「人にはそれぞれの運命がある」と突き放されました。
絶望のなかで、魏枝の血脈がはじめて激発します。そして炎越は彼女を助け出し、こう言いました——「おまえは私の親伝弟子だ」。
中秋の考核と、明家の崩壊(第8話〜第10話)
人の運命に手を出した炎越は、天条を犯したとして二百年ぶんの霊力を削られ、修為の半分を封じられます。青渙は天帝に報告し、中秋の考核に鳳凰を炙り出すための関門を仕込みました。
第9話の考核は、迷いの森、法術の効かない弱水の結界、そして心魔を呼ぶ魔霧の三つ。魔霧のなかで、弟子たちはそれぞれの心の奥を見せられます。魏静月が明朗を想っていることも、ここで分かります。
第10話、事態が一気に動きます。明朗の父・明成武が毒殺され、明朗は捕らえられました。同じころ、宮中へ向かう魏凌月を魔界の大尊が攫い、彼女を「姐姐(あねさま)」と呼びます。
ここで花戎の由来が語られます。鳳凰が滅びたとき、その元神の欠片が花の蕊に落ちた——それが花戎であり、千年ものあいだ、ふたたび目覚める鳳凰を待っていたのだ、と。
ところが魏凌月と花戎は反発し合い、彼女の正体が孔雀だと露見してしまいます。そして同じ回、魏枝の血脈が二度目の激発を起こし、鳳凰が誰なのかは三界すべてに知れ渡りました。
鳳凰だと知れ渡って(第11話〜第12話)
偽の鳳凰だったと笑われた魏凌月は、魏枝を不倶戴天の相手と定め、国師のもとへ仕えると申し出ます。
いっぽう炎越は、魏枝の玉の鎖の意味に気づきました。あれは霊気を抑える宝で、祖父は孫娘が鳳凰だと知っていたのではないか。
第12話、狐族の公主・藍蘇(宋昕冉)が魏枝に恋の指南をするという、ふっと力の抜ける場面も挟まれます。そして魏凌月は孔雀の聖女に封じられ、人間界は公然と鳳凰を狩る側に回りました。魏枝と炎越は都を離れ、桃源村へ身を隠します。
図の読み解き
魏家 ― 下働きの娘と、尚書府の姉妹
魏枝は礼部尚書府で働く使用人ですが、もとは顧城の城主の血を引く娘です。母の顧氏は娘の力を恐れて厄介払いしようとし、弟の魏葉(郭頤陽)だけが素直に姉を慕っています。
魏凌月は、この図でいちばん立場が変わる人です。第1話では魏枝に手を差しのべる側でしたが、鳳凰だと誤解され、やがてそれが偽りだと分かり、第12話には孔雀の聖女として敵側に立ちます。
天界 ― 父の命令と、見張りの目
炎越は天帝の息子で、太陽神・赤日神君です。鳳凰を捜すために下界へ送り込まれ、記憶を封じたまま学問所の師尊をしています。意児(ルー・ティンユー 陸婷玉)は天界の台所番で、炎越のいとこであり婚約者。青渙は補佐の顔をしながら、天帝の命で炎越を見張っています。
魔界と妖界 ― 鳳凰を欲しがる者たち
魔界の首領・慕南(リウ・ドンチン 劉冬沁)は、この区間ではまだ素性を明かしません。三界は「魔族が鳳凰を狙っている」と見ていますが、その理由はまだ見えてきません。
欧亜は狼族の王子で、妖族の血を濃くするために鳳凰の尾羽を求めています。藍蘇は狐族の公主で、欧亜を想っています。
大虞国の朝廷 ― 鳳凰を手に入れたい国師
国師は鳳凰の力を国のために手に入れようとし、学問所に内通者の肖錦(張嘉鑫)を置いています。魔族の襲撃を皇帝に伏せたのもこの人です。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 魏枝 | 鞠婧禕 | 尚書府の下働き。鳳凰を宿す者 |
| 炎越 | 郭俊辰 | 天帝の息子・赤日神君。師尊として学問所に潜入 |
| 慕南 | 劉冬沁 | 魔界の首領。鳳凰を捜している |
| 意児 | 陸婷玉 | 天界の台所番。炎越の婚約者 |
| 魏凌月 | 馬月 | 尚書府の三小姐。鳳凰と誤解される |
| 魏静月 | 姜杉 | 凌月の妹。明朗を想う |
| 魏葉 | 郭頤陽 | 魏枝の弟 |
| 顧氏 | 師悦玲 | 魏枝の母 |
| 明朗 | 聶子皓 | 魏枝の幼いころの許婚 |
| 敬修 | 寇振海 | 白鷺学問所の長 |
| 天帝 | 黄海冰 | 炎越の父。鳳凰を捜せと命じる |
| 天后 | 金巧巧 | 天帝の后 |
| 青渙 | 孫子航 | 炎越を見張る |
| 炎洛 | 林楓松 | 瀛洲を守る |
| 欧亜 | 張志浩 | 狼族の王子。鳳凰の尾羽を求める |
| 藍蘇 | 宋昕冉 | 狐族の公主。欧亜を想う |
| 国師 | 何奕辰 | 鳳凰を手中に収めようとする |
| 肖錦 | 張嘉鑫 | 国師の内通者 |
日本での俳優名の表記は、ジュー・ジンイー(鞠婧禕)、グオ・ジュンチェン(郭俊辰)、リウ・ドンチン(劉冬沁)、ルー・ティンユー(陸婷玉)、マー・ユエ(馬月)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。
ジュー・ジンイーの時代劇、当サイトでは4作目
本作でヒロインを演じるジュー・ジンイー(鞠婧禕)は、SNH48の元メンバーで、総選挙を2年連続で制して卒業した人です。「4000年に一人の美少女」と呼ばれ、日本では「キクちゃん」の愛称でも知られています。
当サイトではこれまでに、同じ鞠婧禕の主演作を3本まとめてきました。
| 作品 | 年 | 役 |
|---|---|---|
| 芸汐<ユンシー>伝 | 2018 | 韓芸汐(医術と毒術の天才) |
| 如意芳霏~夢紡ぐ恋の道~ | 2020 | 傅容(予知夢を見る県令の娘) |
| 恋華~ラブ・オブ・フェニックス~ | 2023 | 魏枝(鳳凰を宿す娘) |
| 花間令~Lost in Love~ | 2024 | 楊采薇(顔を入れ替えられる娘) |
制作は愛奇藝と絲芭影視。芸汐伝・如意芳霏と同じ、SNH48を運営する会社です。本作にもSNH48の宋昕冉(藍蘇)と姜杉(魏静月)が出演しています。演出のひとりチェン・グオホアは、如意芳霏も手がけた人です。
この区間で押さえておきたいこと
- 鳳凰は瑞兆ではない。 三界が捜しているのは「目覚めれば三界を滅ぼす存在」です。炎越が下界に送られたのも、本来は祝うためではありません
- 誤解された三小姐。 第10話まで、まわりは魏凌月を鳳凰だと思い込んでいます。その誤解が解けたとき、彼女は敵に回ります
- 第7話が最初の分かれ目。 殉葬同然の婚礼に追い込まれた魏枝の血脈が初めて激発し、炎越は彼女を「親伝弟子」と呼びます
- 玉の鎖の意味。 祖父が「外すな」と言って与えた鎖は、霊気を抑えるための宝でした。祖父は孫娘の正体を知っていたようです
第13話からは、桃源村に隠れ住む二人と、天帝が炎越に告げる前世の因縁が物語の中心になっていきます。続きは2本目にまとめました。
恋華 人物相関図シリーズ
- 恋華 白鷺学問所と鳳凰の露見編 人物相関図(第1〜12話) ← いまご覧の記事
- 恋華 赤霄剣と前世の記憶編 人物相関図(第13〜24話)
- 恋華 黒い鳳凰と天帝の正体編 人物相関図(第25〜36話)
続きはこちら → 恋華 赤霄剣と前世の記憶編 人物相関図

