皆さんご存知のように「ひよっこ」は2017年4月スタートのNHKの朝ドラで、「あまちゃん」でブレークした有村架純をあえてヒロインにした、岡田恵和脚本のオリジナルドラマです。
岡田恵和といえば、フジテレビの「彼女たちの時代」で文化庁芸術選奨文部大臣新人賞を受賞したのを手始めに数々の脚本をヒットさせ、2001年前期のNHK朝ドラ「ちゅらさん」で向田賞と橋田賞をダブル受賞しています。
最初の舞台は架空の「奥茨城村」。時代は東京オリンピックの前の年の秋から始まります。
有村架純が演じる谷田部みね子(17)は農家の長女で高校3年生、父親の実(沢村一樹)は借金返済のために東京に働きに出ています。
母親のいつも明るい美代子(木村佳乃)、農業一筋の祖父 茂(古谷一行)、妹のちよ子(宮原 和)、弟の進(高橋 来)の6人家族です。
みね子の幼馴染の助川時子(佐久間由衣)は女優志望で、角谷三男(泉澤祐希)は時子に片思いしています。
いつもこの3人でバスに乗って高校に通っていました。そのバスの車掌 益子二朗(松尾 諭)は、ほとんどの村人と知り合いで、話し好きです。
ところが、みね子の父親の実が東京で音信不通になります。
そこでみね子は東京で働きながら父親を探すことにして、集団就職で向島電機で働き始めます。
そこの女子寮の乙女寮の舎監の永井愛子(和久井映見)は何かと、みね子たち寮生の面倒を見てくれます。
乙女寮の同室の仲間には福島出身でいつもマイペースの青天目澄子(松本穂香)、山形出身で寮長の秋葉幸子(小嶋藤子)、青森出身で頭がよくて仕事もできる兼平豊子(藤野涼子)、秋田出身で体が弱いが澄子と豊子のけんかの仲裁をするお姉さん的存在の夏井優子(八木勇希)がいました。
みね子は父の実がよく言っていた洋食のすずふり亭に行って、すずふり亭の人たちと仲良くなっていきます。
東京でのお母さんのような店主の牧野鈴子(宮本信子)、鈴子の息子で料理長の省吾(佐々木蔵之介)、ホール係の朝倉高子(佐藤仁美)、涙もろいコックの井川元治(やついいちろう)、見習いコックの前田秀俊(磯村勇斗)の5人ですずふり亭を切り盛りしています。
ところが、みね子が働いていた向島電機は倒産し、乙女寮にもいられなくなります。
そして、みね子はすずふり亭でホール係として働くことになり、すずふり荘の裏手にある、あかね荘に住むことになりました。
あかね荘の大家さんは明治生まれの元売れっ子芸者の立花 富(白石加代子)。
あかね荘の住人は、気が強く口の悪いOLの久坂早苗(シシド・カフカ)、漫画家の卵の坪内祐二(浅香航大)と新田啓輔(岡山天音)。
みね子のあとから、乙女寮の舎監だった永井愛子もあかね荘にやってきますし、幼馴染の時子は部屋代を節約するために、みね子と同居することになります。
そして、この「ひよっこ」でブレークした竹内涼真が演じるのが佐賀の金持ちの息子で大学生の島谷純一郎。
みね子と島谷は恋仲になるのですが……
みね子の幼馴染の三男は安部米店で働いていますが、店主の安部善三(斉藤暁)は娘のさおり(伊藤沙莉)と三男を結婚させて、三男に米屋を継がせたいと考えており、さおりもまんざらではないかも?
そのほか、省吾の娘の由香(島崎遥香)、すずふり亭と同じ商店街の和菓子屋の店主 柏木一郎(三宅祐司)とその息子のヤスハル(古舘佑太郎)、中華料理屋の店主の福田五郎(光石研)とその妻の安江(生田智子)、バーの店主の竹内邦子(白石美帆)など、これでもかこれでもかと、日本を代表する俳優さんたちが出てくるところは、さすがNHKの朝ドラだけのことはありますね。
そして、すずふり亭の客で人気女優の川本世津子(菅野美穂)を忘れてはいけません。
視聴率が20%手前で足踏みしていた「ひよっこ」でしたが、川本世津子の登場とともに物語も盛り上がり、視聴率も20%を越えていきました!
みね子の父親は最後に見つかるのかと思いきや、早めに見つかって、このあとのストーリーはどうなるのか?
この「ひよっこ」というドラマは、今の日本のなんとなくぬるーい雰囲気を背景にしながらも、いろいろと考えさせられるドラマですよね。
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