「女囚セブン」はテレビ朝日系列で2017年春クールの金曜夜11:15からの深夜ドラマ枠で放映されている連続ドラマです。
今や、深夜ドラマの女王の風格ただよう剛力彩芽が殺人罪で逮捕され、花園女子刑務所に収監されるところからドラマは始まります。
冒頭部分で芸妓の神渡琴音(剛力彩芽)が花園女子刑務所へ着く直前に、山川まお(山崎静代)の脱走騒ぎに出くわします。
その巨体で野獣というあだ名を持つ山川をきゃしゃな琴音を打ちのめして、楽々と抱えあげるのは少し違和感がありますが、このシーンによって琴音が普通の芸妓ではないということがわかります。
彼女は同僚の芸妓 雪乃(寺川里奈)を刺し殺したことになっていますが、全くの冤罪で、雪乃はどうやら政治家?がらみの秘密を知ってしまったがために殺され、その罪が琴音に着せられたようです。
琴音は自ら塀の中に入ることで、真相を探ろうとするのですが、刑務官の百目鬼(宍戸美和公)は同房の囚人たちを操って、琴音から何かを探ろうとしています。
その同房の女囚人たちですが、彼女達は新入りの琴音をいじめます。その琴音をかばって世話を焼いてくれたのが食い逃げの常習犯で刑務所内の情報通の坂本奈津(安達祐美)。
他のドラマで「敵は味方のフリをする」というのがありましたが、まさに奈津は百目鬼から琴音を陥れるように命令されているようで、いろいろないたずらをしていたのは奈津でした。
遺産目当てで老人に近づいて後妻となり、旦那を殺した罪で無期懲役になっている津田桜子(平岩紙)も何かいわくありげです。
市川沙羅(トリンドル玲奈)は元夫から子供を守ろうとして殺した元ヤンのシングルマザー。美容師試験に受かれば子供に会わせてやると言われていたが、百目鬼から耳打ちされて琴音にワナをしかけます。
政治資金規正法違反と詐欺罪で服役している楠瀬司(山口紗弥加)は潔癖症で宝塚の男役のようなので、ヅカというあだ名が付いていますが、政界の裏事情に通じているために、のちのち琴音ともからんでくるのでしょう。
美容整形外科の看護師で業務上過失致死で服役している矢島千鶴香(橋本マナミ)は被害妄想癖があり、時々ヒステリーを起こします。
平塚うめ(木野花)は老老介護の末、夫を殺害したのですが、琴音いじめにもわれ関せずですが、隠れてドブロクを作って、美容師試験に受かった沙羅のお祝いをするといった人情派でもあります。
この6人の女囚がいる部屋に入れられた琴音は、少しずつ刑務所内の事情や彼女が置かれた状況などを理解しつつ、他の女囚たちのリーダーとなっていくようです。
芸妓置屋「一条」の女将の一条涼(梶芽衣子)は、琴音の母親の死後、琴音をわが子のように育て、今回の事件でも無実を信じて、舞妓の小春(久住小春)とともに塀の外からバックアップしていきます。
他の配役としては次期総理の呼び声が高い内藤法務大臣に高嶋政伸、花園刑務所の恩田所長に池内万作、一本松部長に永野宗典、イケメン?刑務官に田村健太郎、新人刑務官の立花桐子役に内藤理沙が当てられています。
特に琴音と同室の女囚たちの配役は、ゴールデンのドラマでもなかなか揃えられないような豪華な女優陣で、なかなかにあなどれないドラマになっています。
脚本は民王やケイゾク、SPECなどでおなじみの西荻弓絵、主題歌は新しい学校のリーダーズの「毒花」になっています。
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