「慶余年~麒麟児、現る~」は2019年の中国ドラマです。英題は「Joy of Life」。中国では2019年11月26日から騰訊視頻(テンセントビデオ)とiQIYIで配信されました。原作は猫膩(マオニー)の長編小説「慶余年」、脚本は王倦(ワン・ジュエン)、監督は孫皓(スン・ハオ)です。
主演はチャン・ルオユン(張若昀)とリー・チン(李沁)。現代の記憶を持ったまま古代の国・南慶に生まれ変わった青年・范閑が、詩と機転と医術の知識を武器に、皇子たちの跡目争いや諜報機関の思惑が渦巻く都を渡っていく物語です。第1話は、現代の大学生・張慶がこの物語を小説として書き始める場面から始まります。
范家・林家・皇室・鑑査院・北斉の密偵と、出てくる勢力が多く、誰がどちらの味方なのかが見えにくい作品です。そこで全46話を3つに分け、区間ごとに人物相関図を作りました。この記事はその1本目、第1話から第14話までの顔ぶれです。この区間のあらすじを含みますが、先の回の人物やネタバレは入れていません。
人物相関図
どこで見られるか(2026年11月時点)
配信の状況は入れ替わりが早いので、見るときは各サービスの作品ページでお確かめください。
配信はU-NEXTの見放題で全46話です(2026年11月にU-NEXTの作品ページで確認)。U-NEXTでは2021年12月3日から独占配信が始まりました。作品ページには「30日以内に配信終了の予定はありません」と出ています。
続編の「慶余年2~麒麟児、挑む~」(全36話)も、U-NEXTの見放題で配信されています。
用語のメモ
- 南慶と北斉:物語の舞台となる二つの国。范閑が暮らすのは南慶(慶国)で、北の隣国・北斉と対立しています
- 京都:南慶の都の名前です。日本の京都とは関係ありません
- 鑑査院:南慶の諜報・監察の機関。院長は陳萍萍。一処・四処のように部署が分かれていて、院長直属の軍「黒騎」もあります
- 内庫:范閑の亡き母・葉軽眉が残した発明品を管理する仕組みで、莫大な富を生みます。いまは長公主・李雲睿が権限を握っています
あらすじ(第1話〜第14話)
澹州から京都へ(第1話〜第3話)
現代の大学生・張慶は、葉教授に研究を認めてもらうため、難病の青年が現代の記憶を残したまま新しい世界に生まれ変わる、という小説を書き始めます。その物語の主人公が范閑(チャン・ルオユン 張若昀)です。范閑は、祖母のいる澹州で利発な少年に育ちました。
第2話、范閑を京都へ連れていくため、紅甲の騎士が現れます。祖母はこれを許しません。范閑は、亡き母の護衛だった五竹(佟夢実)に行くべきかと尋ねますが、五竹は答えません。そのころ、鑑査院四処の滕梓荊(王陽)が、范閑の食事に毒を盛ります。
第3話、京都に着いた范閑の馬車は、なぜか慶廟へ向かいます。范閑はそこで出会った娘に心を奪われ、鶏肉を手渡されました。この娘が宰相・林若甫の娘、林婉児(リー・チン 李沁)です。范閑は娘を追いかけようとしますが、馬車は范家の屋敷へ向かいました。
縁談と鑑査院の文書(第4話〜第8話)
第4話、范閑には林婉児との縁談が持ち上がっていました。林婉児は、長公主・李雲睿(リー・シャオラン 李小冉)の隠し子です。李雲睿は、范閑の亡き母が残した発明品を管理する内庫の権限を握っていて、皇太子と結んでいるのではと疑われていました。この縁談は、慶帝(チェン・ダオミン 陳道明)の策でした。
第5話、殺したことになっていた滕梓荊が范閑の前に現れ、鑑査院からある文書を持ち出してほしいと頼みます。離ればなれになった家族の行方が分かるかもしれない、というのです。一方、林婉児は政略結婚を断るため、范閑のもとへ向かいます。
第6話、林婉児は范家の馬車と出くわします。とっさに弟の范思轍(郭麒麟)が声だけで応じたため、林婉児は范閑を破廉恥な男だと思い込みました。范閑は鑑査院を訪れ、書記官の王啓年(ティエン・ユー 田雨)に文書を見せてほしいと頼みます。
第7話、范閑が来て、范家はなごやかな雰囲気に包まれます。継母の柳如玉(趙柯)も、范思轍の味方をする范閑を受け入れました。范閑は鑑査院で見た母の石碑を思い出しながら、母の大きな理想に思いをはせます。
第8話、詩会で称賛を浴びた范閑は、縁談を断るため、内庫の権限は手に入らないと第2皇子に告げます。その帰り道、范閑は「鶏肉の君」と再会しました。彼女を侍女だと思い込んだ范閑は、自分の正体を偽ってしまいます。
裁きの場と、鶏肉の君の正体(第9話〜第12話)
第9話、滕梓荊の妻子は、王啓年にかくまわれて無事でした。范閑は妓楼で、眠らせたはずの妓女・司理理(リー・チュン 李純)が目を覚ましていたことを知ります。翌朝、范閑は郭保坤への暴行で訴えられますが、平然と裁きの場へ向かいました。
第10話、范閑は慶帝に助けられて面食らいますが、「澹州で命を狙われた」と皇太子に耳打ちするのは忘れません。父の范建(高曙光)は、婚約を破談にするためにわざと騒ぎを大きくした范閑を叱ります。
第11話、婚約を破談にしようと、范閑は医者のふりをして林家の屋敷に乗り込みます。そこでついに、鶏肉の君が林婉児その人だったと知りました。
第12話、誤解が解け、范閑と林婉児は互いに想い合っていることを確かめます。林婉児は肺の病を気にしていますが、范閑には治す自信がありました。
程巨樹の襲撃と、滕梓荊の死(第13話〜第14話)
第13話、第2皇子に会うため酔仙居へ向かう范閑と滕梓荊の馬車を、北斉の猛者として知られる程巨樹(張恒瑞)が襲います。激しい戦いの末、滕梓荊は命を落としました。知らせを受けた第2皇子は、自分が疑われるのではと顔色を変えます。
第14話、人々が見守るなか、范閑は程巨樹に飛びかかり、友の敵を討ちます。そこへ滕梓荊の幼い息子が現れ、何も知らずに程巨樹に親しげに呼びかけました。殺人の罪で鑑査院に拘束された范閑は、またも慶帝の命令で釈放されます。
図の読み解き
范家 ― 京都の新しい家族
范閑の父・范建は戸部侍郎です。継母の柳如玉は范思轍の母で、范閑とは血がつながっていません。妹の范若若(ソン・イー 宋軼)は才女で、范閑のよき理解者です。弟の范思轍は、商売に才のある少年です。
澹州で范閑を育てた祖母、毒の名手で師の費介(劉樺)、そして亡き母の護衛だった五竹が、范閑の子ども時代を支えた人たちです。
林家と長公主 ― 縁談の裏にある内庫
林婉児は宰相・林若甫(于洋)の娘として育ちましたが、実の母は長公主・李雲睿です。縁談の狙いは、李雲睿が握る内庫の権限でした。林婉児と結婚すれば、その権限が范閑に移るかもしれない。だから范閑は、皇子たちの跡目争いに巻き込まれていきます。
南慶の皇室 ― 皇太子と第2皇子
慶帝の皇子のうち、跡目を争っているのが皇太子(張昊唯)と第2皇子・李承澤(劉端端)です。范閑は詩会で第2皇子に「内庫の権限は手に入らない」と告げ、皇太子には「澹州で命を狙われた」と耳打ちします。どちらにもつかない立場を、范閑は自分から作っていきます。
鑑査院と北斉の密偵
鑑査院の院長・陳萍萍(ウー・ガン 呉剛)は、まだ范閑の前に姿を見せません。范閑の味方になるのは、一処の書記官・王啓年と、四処の滕梓荊です。滕梓荊を殺した程巨樹は、北斉の猛者でした。妓女の司理理も、北斉とのつながりをうかがわせます。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 范閑 | 張若昀 | 現代の記憶を持って生まれ変わった青年 |
| 林婉児 | 李沁 | 宰相・林若甫の娘。「鶏肉の君」 |
| 慶帝 | 陳道明 | 南慶の皇帝 |
| 范建 | 高曙光 | 范閑の父。戸部侍郎 |
| 柳如玉 | 趙柯 | 范閑の継母 |
| 范若若 | 宋軼 | 范閑の妹 |
| 范思轍 | 郭麒麟 | 范閑の弟(柳如玉の子) |
| 祖母 | 曹翠芬 | 澹州で范閑を育てた |
| 五竹 | 佟夢実 | 亡き母の護衛 |
| 費介 | 劉樺 | 范閑の師。毒の名手 |
| 林若甫 | 于洋 | 南慶の宰相 |
| 李雲睿 | 李小冉 | 長公主。林婉児の実の母。内庫の権限を持つ |
| 皇太子 | 張昊唯 | 東宮 |
| 李承澤 | 劉端端 | 第2皇子 |
| 陳萍萍 | 呉剛 | 鑑査院の院長 |
| 王啓年 | 田雨 | 鑑査院一処の書記官 |
| 滕梓荊 | 王陽 | 鑑査院四処。范閑の友 |
| 司理理 | 李純 | 妓女 |
| 程巨樹 | 張恒瑞 | 北斉の猛者 |
| 郭保坤 | 賈景暉 | 范閑を暴行で訴える |
| 葉霊児 | 韓玖諾 | 林婉児の友 |
日本での俳優名の表記は、チャン・ルオユン(張若昀)、リー・チン(李沁)、チェン・ダオミン(陳道明)、リー・シャオラン(李小冉)、ウー・ガン(呉剛)、ソン・イー(宋軼)、リー・チュン(李純)、ティエン・ユー(田雨)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。
この区間で押さえておきたいこと
- 范閑の縁談は、内庫をめぐる策から始まった。 林婉児と結婚すれば、長公主が握る内庫の権限が范閑に移る。慶帝の策が、范閑を跡目争いの真ん中に置きました
- 鶏肉の君=林婉児。 慶廟で出会った娘が縁談の相手だったと分かり、破談にするつもりだった范閑は一転して林婉児と想い合います
- 慶帝は二度、范閑を助けている。 暴行の訴え(第10話)でも、程巨樹を討ったあと(第14話)でも、范閑は慶帝の計らいで救われます
- 滕梓荊の死が、范閑を変える。 北斉の猛者・程巨樹に友を殺され、范閑は自分の手で敵を討ちました
第15話からは、程巨樹の背後にいた黒幕を追う話になります。続きは2本目にまとめます。
慶余年~麒麟児、現る~ 人物相関図シリーズ
- 慶余年 人物相関図① 京都入りと滕梓荊の死編(第1〜14話) ← いまご覧の記事
- 慶余年 人物相関図② 黒幕探しと詩神誕生編(第15〜31話)
- 慶余年 人物相関図③ 北斉への旅編(第32話〜最終話)
続きはこちら → 慶余年 人物相関図② 黒幕探しと詩神誕生編
