重版出来は2016年春にTBS系列で放映された連ドラで、黒木 華の連ドラ初主演作ですね。
黒沢心（黒木 華）は柔道でオリンピックを目指していましたが、怪我のため柔道を断念し、就職活動をします。
出版社の興都館の面接を受けたときに、清掃員に扮していた社長の久慈 勝（高田純次）を柔道の投げ技で投げ飛ばしたことで、採用になります。
採用された部署は少年漫画のバイブス誌の編集部。
漫画は好きだけれど、雑誌編集のイロハも知らない心ですが、もちまえの積極性で、編集長の和田靖樹（松重 豊）や編集部員の五百旗頭 敬（オダギリジョー）、壬生平太（荒川良々）、安井 昇（安田 顕）、菊池文則（永岡 佑）に助けられて成長していきます。
また、バイブス誌に寄稿する漫画家たちも個性派ぞろいで、人格者だけど年をとって構図が変化してしまった大御所の三蔵山 龍（小日向文世）、その弟子の沼田 渡（ムロツヨシ）、愛人をつれながらもストイックな漫画家の高畑一寸（遠藤賢一）、連載打ち切りに悩む成田メロンヌ（要 潤）、3作目のコミック本にかける八丹カズオ（前野朋哉）など、演技派の男優陣が揃っています。
またコミック営業部の岡部長（生瀬勝久）と小泉営業部員（坂口健太郎）、小料理屋 重版のおかみのミサト（野々すみ花）、書店員の河 舞子（濱田マリ）など、芸達者な脇役陣がドラマを盛り上げています。
1話完結タイプのドラマですが、漫画雑誌編集部と漫画家たちの人間ドラマの中で、元気良く、爽やかに、重版出来をめざしていく黒沢 心の姿は、暗い世相を忘れさせる爽快感がありますよね。
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