2016年7月14日からテレビ朝日系で放映が始まった木9ドラマ「はじめまして、愛しています」は、特別養子縁組を扱った社会派ドラマです。
主演の尾野真千子さんが演じる梅田美奈は、プロのピアニストを目指して頑張っているピアノ教室の先生です。
彼女の父親は世界的に有名な指揮者の追川真美(藤竜也)で、彼のコネで時々、美奈はコンサートに出演しているのですが、国際的なピアノコンクールに応募しては落ちまくっています。
美奈の旦那 梅田信次(江口洋介)は不動産屋の営業で、美奈の部屋探しをしたことがきっかけで、2人は結婚したようです。
美奈はプロのピアニストになれるまでということで、結婚して10年たっても子供を作っていないのですが、コンクール49連敗中で、この次落ちたら、プロのピアニストを諦めようと決めているようです。
そんなときに、汚い格好をした男の子(横山 歩)が庭に現れます。
この子は、母親に育児放棄されて、アパートの部屋の中で鎖に繋がれていたのを逃げ出したのでした。
この子は児童相談員の堂本真知(余貴美子)に連れられて児童相談所に引き取られるのですが、2度逃げ出して、美奈の自宅にやってきます。
虐待を受けたことで、完全に心を閉ざしてしまった男の子で、何もしゃべらず、名前もわかりません。
そんな男の子を哀れに思って信次は、この子の里親になって特別養子縁組をしようと言い出します。
児童相談員の堂本は、母親になる覚悟がないのなら無理だと言いますが、美奈は、自分のピアノを弾く音に魅せられてやってきた、この男の子に運命を感じて、信次の言うように里親になろうと決心します。
「運命は命を運ぶと書く」のだから、自分のところにやってきた男の子の面倒を見るのは自分の運命だと言います。
他のおもな配役は信次の妹 不破春代が坂井真紀さん、信次の弟 梅田巧が速水もこみちさんになっています。
特別養子縁組の実態を鋭くえぐる今回の作品は、本当の家族になろうとする3人の6ヶ月におよぶ奮闘を描いています。
脚本は「女王の教室」で第24回向田邦子賞を受賞した遊川和彦で、彼は歴代ドラマ視聴率第4位を記録した「家政婦のミタ」やNHKの朝ドラ「純と愛」でも脚本を担当しています。
2016年夏クールの連ドラ初回視聴率第3位を記録した「はじめまして、愛しています」ですが、新しい視点から家族を見つめなおすホームドラマとなりそうな予感がしますね。
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