テセウスの船は2020年1月開始のTBS日曜劇場で放映された連続ドラマです。
原作は講談社のモーニングで連載されていた東元俊哉の漫画で、日曜劇場では脇役として下町ロケットや陸王、ブラックペアンに出演していた竹内涼真が初の主演を勤めました。
田所心(しん)(竹内涼真)は平成元年に発生した音臼小学校無差別殺人事件の犯人 佐野文吾(鈴木亮平)の息子で、加害者家族として世間の厳しい避難に耐えて生きてきました。
そんななかで心は由紀(旧姓 岸田)(上野樹里)と結婚します。由紀は心を励まし、佐野文吾のことを調べて無実を確信します。
心はそんな由紀の言葉を信じて音臼小学校の跡地に行くのですが、立ち込める霧の中で心は31年前の事件の直前にタイムスリップしてしまいます。
そこでは佐野文吾は駐在所の警官として地域の安全を守っており、その妻 和子(榮倉奈々)と姉の鈴(白鳥玉季)、兄の慎吾(番家天嵩)の4人家族で幸せに暮らしていました。
心はいきがかり上、佐野家に居候になることになり、由紀が事件を調べたノートをもとに事件の真相を調べ始めます。
しかし、心が調べだすと、平和な村に数々の不振な事件が起こり、それは由紀のノートにあった新聞記事の通りでした。
果たして心は事件の真相を突き止めることができるのか、そして現代に戻って刑務所にいる文吾の無実を証明して家族の汚名をそそぐことができるのか!?
そのほかのキャストとしては姉の鈴と暮らす謎の車椅子の男(安藤政信)、音臼小学校の教師で実家がめっき工場の木村さつき(麻生祐未)、仙南署の金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)、新聞配達の長谷川(竜星涼)、その恋人でめっき工場のパートの佐々木紀子(芦名星)、小学校の石坂校長(笹野高史)、村のまとめ役の商店主の井沢(六平直政)、体の不自由な父親(仲本工事)のために介護で通っている田中(せいや)、口数の少ない農家の徳本(今野浩喜)など、TBSの日曜劇場ならではの名優たちが名前を連ねています。
芸達者の子役達も含めて、怪しい奴ばかりに見える音臼村。
心は木村さつきのはからいで音臼小学校の臨時教員となり、駐在の佐野文吾とともに犯人を探し出して事件を未然に防ごうとするのですが、逆にますます追い詰められていきます。
そして、現代に再びタイムスリップした心を待ち受けていたものは…
傑作サスペンス漫画を越えるほどの実写ドラマになったこのテセウスの船は2020年ドラマ平均視聴率ランキング7位を獲得しています。
ちなみにテセウスの船とは、船の部品を少しずつ交換していったとして、全部の部品が交換されると、その舟は元の船と同じといえるのかというパラドックスを意味しています。
原作では、過去に戻って事件を譜是郷とすることによって未来が書き換えられていくことのパラドックスを意味しているのでしょうね。
Uruの歌う主題歌「あなたがいることで」も話題になりました。
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