ラックペアンは2018年の春クールにTBS系列で日曜劇場枠(日曜 夜9時)で放映されています。
嵐の二宮和也が日曜劇場で初主演ということで騒がれましたが、彼よりも小泉孝太郎や竹内涼真の方がせりふは多いのではないでしょうか?
ともかく二宮和也の役どころは、地方大学の東城大学の付属病院で「オペ室の悪魔」と噂されている腕は確かだけれど人間性に大いに問題のある外科医 渡海征司郎。
手術に失敗して、かなりヤバイ状況に陥っている手術室にやってきて、「病院をやめて、その退職金から1000万円だせば、この患者を救ってやる」と言います。
切羽詰っている手術の担当医は、その悪魔の提案に乗ってしまうわけです。
そうすると、渡海は見事な手さばきで、さっさと失敗をフォローし、手術を成功させて帰っていきます。
日本の医療物には珍しいダークな奴が主役のドラマですね。
その悪魔の魔の手にかかって指導医がやめってしまった研修医の世良(竹内涼真)は、あろうことか渡海を指導医にさせられてしまいます。
まだまだ半人前の世良に対して、渡海は手術室の中で世良に無茶振りしてきます。
これは渡海ならではの指導方法なのかもしれませんが、自分の未熟さゆえに患者を死なせてしまうかもしれない世良にとっては大変なことです。
渡海は宿直室の奥に居ついていて、宿直室は彼の部屋のようになっているのですが、そこで1人だけ寝ているのが看護師の猫田(趣里)で、渡海と妙にウマが合うようで渡海の手術では器械出しを行っています。
ちなみに彼女は本名が水谷趣里で、水谷豊と伊藤蘭の娘です。
渡海の上司は佐伯教授(内野聖陽)で、帝華大学の西崎教授(市川猿之助)と日本外科学会の理事長の座を争っています。
佐伯は心臓外科の世界的な権威で、佐伯式と呼ばれる彼しかできない手術方法を編み出して、彼の手術を望む患者が門前市をなすような状況です。
それに対して西崎は佐伯式でなくてもどんな外科医にも扱える最新式のスナイプという医療技術で論文のインパクトファクターを稼いで外科学会の理事長になろうとしています。
そこで西崎は部下の高階(小泉孝太郎)を東城大学に派遣して、スナイプが佐伯式に取って変わるところを見せ付けようとします。
そんな佐伯や西崎、高階や渡海にまで近づいてスナイプなどの最新医療の治験を根回ししているのが元看護師で現在は治験コーディネーターをやっている木下香織(加藤綾子)です。
加藤綾子は連続ドラマの初レギュラーですね。
他のキャストとしては、日本外科ジャーナルの編集長で外科学会の理事長選に大きな影響力のある池永(加藤浩次)、渡海の母親の渡海春江(倍賞美津子)、研修医の世良と助け合っている新人看護師の花房美和(葵わかな)、東城大学の付属病院長の守屋(志垣太郎)、外科の准教授の黒崎(橋本さとし)、外科医の関川(今野浩喜)、看護師長の藤原(神野三鈴)など、多彩な顔ぶれです。
原作はチーム・バチスタ4 螺鈿迷宮などのチームバチスタシリーズなどで有名な海堂 尊です。
このドラマの原作の「ブラックペアン1988」で第21回山本周五郎賞候補になっていますね。
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