anoneは2018年冬クール 水曜夜10時に日本テレビ系列で放映されている連続ドラマです。
「Mother」「Woman」という問題作の脚本家 坂元裕二による3本目の連ドラになります。
今、大人気の広瀬すずちゃんをこのシリーズの主演に抜擢したのは、かなりのチャレンジと思いますが、彼女の女優としての素質を見切ったキャスティングなんでしょうね。
ハズレ(辻沢ハリカ;広瀬すず)はネットカフェに寝泊りしながら清掃のアルバイトをしています。
一緒にネットカフェにいる美空(北村優衣)と有紗(碓井玲菜)とつるんでしましたが、有紗が海岸で札束の入ったかばんを見つけたというので、行ってみることに。
そこは柘(つげ)という町でハズレが昔、祖母 真砂子(倍賞美津子)と暮らしていた町のようでした。
ハズレたちは札束の入った保冷バッグを見つけたのですが、美空が独り占めしようと逃げてしまいます。
それで、この札束は林田亜乃音(あのね;田中裕子)は自宅の1階にある廃業した印刷屋の床下で見つけたもので、死んだ夫が作った偽札でした。
それを、海岸に隠していたところを見つけられたのを知った亜乃音は最終的に保冷バッグを取り返し、海岸でその偽札を燃やしてしまいます。
それを見ていたのは余命半年と宣告されたカレー屋の2代目の持本舵(阿部サダヲ)と、その店を畳もうとしていたときにふらりとやってきた青羽るい子(小林聡美)でした。
二人は死に場所を求めて柘の海岸にやってきたのですが。
一方、ハズレはそんな中、祖母と暮らした記憶のある場所にたどり着きます。
そこは祖母と楽しく暮らした場所ではなく、親から捨てられた子供達を収容する更正施設で、ハズレたちは大人たちから虐待を受けていたのでした。
ハズレという名前も、祖母と記憶されていた更正施設の教官が「おまえはハズレだ」と言ったことがきっかけでした。
また、ハズレがスマホのチャットゲームの中で会っていた「カノンさん」(紙野彦星;清水尋也)も同じ厚生施設にいた子供で、二人で一緒に逃げ出したこともあるのでした。
カノンも余命いくばくもなく病院からチャットをしていることをハズレは気づきます。
ハズレはカノンを救うためにお金を得ようと亜乃音に会いに行きます。
そこで、二人は15年前に失踪したはずの亜乃音の娘の玲(江口のりこ)の写真を見つけますが、そこには死んだ亜乃音の夫の京介(木場勝己)も一緒に写っていました。
結局、二人は亜乃音の娘の消息をたどっていきます。
広瀬すず、10代最後の連ドラとして大々的に宣伝されていますが、今までの広瀬すずとはかなり違ったキャラクターなので、広瀬すずファンには戸惑いがあるかもしれませんね。
「Mother」「Woman」の姉妹作ということで、それらの作品に共感できた方には楽しめる作品でしょう。
|
コメント