ファン・ジニは韓国のKBSが2006年に制作した連続ドラマで、韓国での平均視聴率は29.3%でした。
日本では2008年4月からNHK BS2で、2008年10月からはNHK総合で日本語吹き替え版が放映されています。2011年3月にはBS-TBSで集中放映されています。
韓国の人気女優ハ・ジウォンが演じているのがキーセン(妓生)のファン・ジニ(黄真伊)で、彼女は李氏朝鮮の中宗時代に実在しており、朝鮮王朝最高のキーセンと呼ばれた人です。
幼少期の名前はチニ(シム・ウンギョン)で、山奥の寺で暮らしていましたが、母を捜している最中にキーセンを養成する教坊で皆が踊っているところに魅せられて、チニは舞を習うようになります。
踊っているところをソンド教坊のヘンス(行首)のイム・ペンス(キム・ヨンエ)に認められ、チニは厳しいキーセンの修行をするようになります。
実はファン・ジニの母親はキーセンのチン・ヒョングム(チョン・ミソン)で、ヤンバンとの間の娘がファン・ジニで、娘をキーセンにしたくないので山寺へ預けていたのでした。
しかし、ファン・ジニはキーセンの世界に惹かれていきます。
そんななか、ファン・ジニは下積み時代にヤンバン(両班)の息子のキム・ウノ(チャン・グンソク)と恋に落ちます。
しかし、ウノの母親のチャ氏(アン・ヘスク)は息子との関係を続けることを許さず、ファン・ジニに熱湯を浴びせてしまいますが、ウノとファン・ジニの愛情は変わらず、ファン・ジニはキーセンをやめようとします。
教坊のペンスはファン・ジニを引き止めようとして一計を案じ、結局、ファン・ジニはウノと結ばれずに髪上げしてキーセン ミョンウォル(明月)になります。
その後、病弱なウノは病死し、その4年後の命日にファン・ジニは湖に身を投げて死のうとしますが、キム・ジョンハン(キム・ジェウォン)に引き止められます。
実は彼はイエジョパンソ(礼曹判書)という役にある政府高官でした。
舞の名手となったファン・ジニは師匠のペンスのライバルである宮中のキーセンの長(女楽の行首)であるメヒャン(キム・ボヨン)やその弟子のプヨン(ワン・ビンナ)によって嫌がらせをされるようになります。
そんなファン・ジニをキム・ジョンハンや護衛のムミョン(イ・シファン)が助けていきます。
「ファン・ジニ」は24回シリーズの作品で、ファン・ジニがキーセンとして成長し、最後に女楽の行首の座をプヨンと舞で争うことになります。
そのときのファン・ジニの衣装は……
ウノ役のチャン・グンソクが途中で死んでしまうことなどが影響して視聴率的にはイマイチでしたが、チャン・グンソクにとっては、まさに出世作となった記念すべき作品です。
また、キーセンの衣装や小道具がすばらしく、韓国ドラマ史上、最も華麗なドラマとも呼ばれていますね。
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