2016年7月12日からオンエアされている、火曜日22時からのドラマ「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」は、目が離せない恐怖感が漂うドラマです。
波瑠さん演じる藤堂比奈子は、警視庁捜査一課の新米刑事です。
藤堂は、過去10年の未解決事件などの情報を記憶しており、事件の犯人に迫っていきます。
しかし、藤堂の正義感は少し常人とは違うところが見られ、横山裕さん演じる同じ部署の東海林は苛立ちを感じます。
今までの刑事ドラマとは、全く違うホラー的な雰囲気があり、あっという間に引き込まれていきます。
特に、謎に包まれた犯罪を楽しむような藤堂の行動には、背筋がゾゾッとするような恐怖感を感じます。
篠田麻里子さん演じる藤堂の同期の鈴木が被害者となっても、顔色一つ変えない藤堂には、東海林のように叫びたくなりました。
藤堂の過去に何があったのか、なぜ未解決事件を暗記したのか、今後明らかになってくる事柄が楽しみです。
また、藤堂は家を出るときにスイッチオンと言い、笑顔になり、帰ったときにスイッチオフと言い、表情のない顔になります。
この辺りにも藤堂の秘密が隠されているようで、気になります。
そして、この藤堂を演じる波瑠さんの演技力が素晴らしいですよね。
目がクリッとしていてとても可愛いのとは裏腹に、何を考えているのか読めない表情には、圧倒されました。
また、殺人者の猟奇的になった瞬間の顔が見たかったと言うシーンでは、目を見開いた引きつった笑顔が頭から離れません。
このドラマは、見ていてにこやかになれるドラマではありませんが、今までに見たことのない夏向きのホラー刑事ものとして楽しめると思います。
今後、藤堂がどうなっていくのか、抱えている闇が晴れるのかなど、気になることがたくさんあるので、目が離せませんよね。
また、精神によって及ぶ現象なども初めて知り、おもしろしさも感じました。
一風変わったドラマを見たい方や、心理的現象に興味がある方におすすめです。
第3話では、近所の人から幽霊屋敷と呼ばれている廃墟から、体の一部が切り取られた4体の若い女性の遺体が見つかります。
今回も診療内科医の中島(林遺彦)に犯人像のプロファイリングしてもらうわけですが、比奈子と倉島(要潤)は、この幽霊屋敷でオバケ騒ぎがあったことを突き止めます。
さらに、監察医の妙子(原田美枝子)は前回までに不審な死に方をした宮原、大友、鮫島の3人の同じ場所に脳腫瘍があったことを比奈子に告げます。
1話完結のようで、じつはつながっているということで、ますます、続きが見たくなりました。
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