イチケイのカラスは2021年の春クールにフジテレビの月曜9時枠で放映された連続ドラマです。
主演の竹野内豊は11年ぶりの月9主演でヒロインの黒木華は月9初出演です。
イチケイとは東京地方裁判所第3支部第1刑事部のことで、竹野内が演じる入間みちおはもともと弁護士でしたが故あって刑事専門の裁判官になったようです。
入間は普通の裁判官ならしないような職権を発動したり、裁判官が座っている法壇から降りてきたり、とてもユニークな裁判官で、彼の裁判を傍聴しているファンたちは彼の突飛な行動を「入間ってる」と呼んでいます。
入間がそのような行動をするのは徹底的に調べ上げて冤罪を生まないようにするためで、過去に彼が弁護した事件と関係があるようでした。
その入間を裁判官にスカウトしたのが駒沢義男部長(小日向文世)で30件もの無罪判決にかかわっている伝説の裁判官です。
そんなイチケイに異動してきたのが坂間千鶴裁判官(黒木華)で、イチケイでの裁判が時間がかかりすぎるために東大法学部卒のエリートである坂間にたまっている裁判を効率的に処理させるのが異動の目的でした。
その異動を画策したのが最高裁判所判事の日高亜紀(草刈民代)で彼女は史上初の最高裁判所長官を目指しています。
イチケイの他のメンバーは主任書記官の川添博司(中村梅雀)、入間を助け坂間に気がある石倉文太書記官(新田真剣佑)、サバサバした性格で3つ子の母の浜谷澪書記官(桜井ユキ)、最年少の一ノ瀬糸子事務官(水谷果穂)になります。
検察側は城島怜治主任検事(升毅)と自由奔放な入間のお目付け役としてやってきた井出伊織検事(山崎育三郎)がレギュラー出演しています。
物語は基本的に1話完結で有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判で入間が徹底的に調べ上げて真実を明らかにしていくストーリーになっています。
イチケイのメンバーはもちろん、裁判所主導の捜査に付き合わされる検事や弁護士たちも入間の行動には迷惑しており、特に堅物の坂間千鶴は最初は入間の行動にことごとく反発していきます。
しかし、入間の慎重な捜査のおかげで冤罪を防げたりするために、次第に千鶴も入間に感化されていきます。
各話のゲストとして、バカリズム、前田敦子、佐津川愛美、生田絵梨花などが出演しています。特にバレエダンサー役の生田絵梨花はみものですね。
検事もののドラマはHEROや正義のセなど多くありますが、裁判官が主役のドラマは珍しいですね。
入間も坂間も少しキャラが立ちすぎているようにも感じますが、竹野内豊と黒木華の演技で自然とストーリーが入ってくるのはさすがです。
最近、ようやく復調の兆しが見え始めたフジテレビですが、この調子で月9も復調といきたいところですね。
コメント