ハケンの品格2は2007年1月10日から日本テレビ系列で放映されたハケンの品格の第2シリーズになります。
第2シリーズは新型コロナ感染症のための非常事態宣言に影響を受けて2020年6月17日から8月5日までという変則的な日程で放映されました。
どちらのシリーズも中園ミホ脚本、篠原涼子主演で、第1シリーズは平均視聴率20.1%で2007年の平均視聴率ランキングで第4位で、数々の賞にも輝いています。
篠原涼子が演じる大前春子は数々の資格を持つスーパー派遣社員。
正社員と同じ仕事をしていても派遣社員は給料も安く、いつ派遣を切られるかという不安と戦いながら働いています。
そんな現代の派遣事情の中で、「契約延長はしない、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤、残業もしない」という契約条件を絶対に譲らないスーパー派遣の大前春子が、正社員以上の仕事をこなしていくところが視聴者に受けたのでしょうね。
第2シリーズの舞台も第1シリーズと同じ老舗食品商社のS&F(エスアンドエフ)」の営業部で、第1シリーズで主任だった里中賢介(小泉孝太郎)は第2シリーズでは営業企画課長になっていました。
里中は沈滞気味のS&Fを活性化するために再度、スーパー派遣の大前春子を呼ぼうとします。
それを聞いた主任に昇格していた部下の浅野務(勝地涼)は驚きながらも、期待してしまいます。
第1シリーズの最終話でS&F運輸の名古屋営業所長になっていた東海林武(大泉洋)は第2シリーズの冒頭ではS&Fの旭川支社の支社長補佐になっていました。
彼は新人研修のために上京し里中たちと再会しますが、大前春子には完全に無視されます。
それでも東海林は黒豆ビスコッティという商品をテコに本社復帰を狙っています。
そのほかの第2シリーズの主要キャストとしては、派遣元のハケンライフの正社員の近耕作(上地雄輔)、中堅派遣社員の福岡亜紀(吉谷彩子)、新人派遣社員の千葉小夏(山本舞香)、新人正社員の井手裕太郎( 杉野遥亮)、営業事業部長の宇野一平(塚地武雅)、S&F社長の宮部蓮三(伊東四朗)がキャスティングされています。
大前春子が語る、「このままでは日本は沈没する」、「泳ぎださないと溺れる」という言葉は現代日本の沈滞した状況に対する中園さんの危機感の表れなのですが、まさに新型コロナ感染症への対応で右往左往する日本の現状は、中園さんが危惧した通りになっているのは残念ですね。
主題歌は鈴木雅之のMotivationです。
ちなみにハケンの品格第2シリーズも2020年ドラマ平均視聴率ランキングの第9位にランクインしています。
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