トクサツガガガは2019年1月18日から3月1日にNHK総合テレビのドラマ10枠で放映された連続ドラマで、NHK名古屋放送局制作です。
原作はビッグコミックスピリッツに連載中の丹羽庭の漫画で、大人になっても特撮好きな26歳のOLの仲村叶(なかむらかの)(小芝風花)が主人公です。
仲村はまわりからは女子力高めと思われていますが、子供の頃から女の子らしいものよりも特撮の戦隊ヒーローものが大好きな隠れオタクです。
子供の頃におかあちゃん(松下由樹)に怒られてから特撮とは縁を切っていましたが、大学生になって1人暮らしを始めてから、特撮好きが復活しました。
職場では特オタ(特撮オタク)ということを必死に隠していましたが、同じ特オタの友達を探していました。
このあたりの特オタであることを必死に隠そうとしている小芝風花の演技は見事でしたね。
職場では可愛らしく女子力高めに振舞いながら、漫画独特の「心の声」が出てくるところの表情はなんとも言えなかったです。
このドラマでは仲村叶の心象風景が特撮の映像として映し出されていきます。
最初見たときは少し違和感を感じましたが、小芝風花ちゃんの演技で次第に違和感を感じなくなりました。
さすが、NHKの朝ドラのあさが来たで、主人公あさの娘の千代を好演していたのは、まぐれではありませんでしたね。
さて、電車の中で仲村が好きな「獅風怒闘ジュウショウワン」のキャラクターをかばんに付けていたことから吉田さん(倉科カナ)と仲良しになります。
この吉田さん、30過ぎで独身、筋金入りの特オタで、大きな望遠レンズつきのカメラを持って特撮ショーで写真を取りまくっていました。
倉科カナさんも、仲村叶よりもさらに年上の落ち着いていて、隠れ特オタとしてのキャリアを積んでいる雰囲気がよく出ていましたね。
さらに仲村叶は特撮好きの小学3年生の田宮君(寺田心)とも知り合い、彼にダミヤンというあだ名をつけます。
また、叶がよく行くお菓子屋のちょっとこわもての店番のお兄さんには任侠さんとあだ名をつけます。
最初、怖そうな雰囲気でしたが、実は彼は心優しい美少女アニメオタクで、叶とも仲良しになって、「獅風怒闘ジュウショウワン」のグッズ付きのお菓子を取り分けておいたりしてくれます。
叶は職場のロッカールームでシシレオーのフィギュアをなくしてしまうのですが、同じ職場で年上のちょっととっつきにくい北代さん(木南晴夏)に拾われて特オタということを知られてしまいます。
ところが、この北代さん、じつは彼女も隠れアイドルオタクだったのです!
他のキャストとしては職場のムードメーカー役のチャラ彦(森永悠希)、叶の後輩で叶に恋心を抱いている小野田くん(本田剛文)、同じく後輩でイケメン俳優が好きなユキちゃん(武田玲奈)、叶の同僚でリア充女子のマイさん(内山命)、北代のオタク仲間のみやびさん(吉田美佳子)、叶の兄の望(渡部豪太)とNHKならではの演技派俳優たちが脇を固めています。
繰り返しになりますが、漫画原作で隠れ特撮オタクという難しい役柄を可憐にこなした小芝風花の演技力が抜群に光る作品になりました。
松下由樹と母娘で喧嘩するシーンも圧巻でしたね。日本アカデミー賞助演女優賞を受賞している松下由樹に全く負けていませんからね。
この作品を見て思ったのは、掟上今日子の備忘録のときの新垣結衣に抱いたイメージと似ているなということです。
掟上今日子の備忘録の1年後に逃げるは恥だが役に立つが大ヒットしたわけで、小芝風花が大ブレークする日も近いのではないでしょうか!
なお、この作品は「第15回コンフィデンスアワード ドラマ賞 作品賞」を受賞しています。
2019年冬クールの連続ドラマで最高だったということです!
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