2016年7月21日からフジテレビ系列でオンエアされている、木曜日22時からのドラマ「営業部長 吉良奈津子」は、ドラマでありながらも現実的な部分を多く含んでいる物語です。
松嶋菜々子さん演じる吉良は、東方広告の社員で、原田泰造さん演じる小山と結婚し、子供が生まれ育休を取っていましたが、3年ぶりに仕事に復帰することになります。
しかし、希望していた広告制作などを行うクリエイティブディレクターではなく、営業開発部長としての復帰でした。
初めて行う営業という仕事に戸惑いながらも、できることを精一杯行う吉良の奮闘ぶりが、とても素敵で応援したくなります。
このドラマは、育休後の復帰の難しさや共働きの大変さなどが、とても現実的に描かれています。特に、実質的に育休を取っても戻ってこれないような会社の待遇は、実際に社会問題に通じていると感じました。
女性側が責められることが多いので、社会の在り方や働き方が見直されることが必要だということを、改めて考えさせられます。
また、もう一つの注目点は伊藤歩さん演じるベビーシッターの坂部です。坂部には裏の顔があり、吉良のことを良く思っていないようです。
子供の面倒はきちんとみますが、子供の体調が悪いと嘘をついたり、吉良の作ったごはんを食べさせないようなことをします。
また、吉良の夫の小山に好意を寄せているようで、予測不可能な行動を起こしそうな怪しい雰囲気を醸し出しています。
こちらは非現実的で、こんなベビーシッターはいないと思いますが、独特な雰囲気の坂部に引きつけられます。
今後、吉良は営業で成績を残すことができるか、クリエイティブディレクターに戻れるのか、坂部はどういう行動に出るのか、気になる点が盛りだくさんです。
また、元部下で今は奈津子の前のポジションであるクリエイティブ局のディレクターを努める高木啓介(松田龍平)と協力したり、ライバルになったりと、結構、微妙な関係なのですが、松嶋さんと松田さんのやり取りが絶妙ですね。
そして、その他のキャストには、奈津子の上司役に石丸幹二さん、部下の副部長役に板尾創路さん、奈津子にやや好意的な社員の一条役にDAIGOさん、派遣社員の今西朋美役に中村アンさん、部下で神崎醸造のお嬢様 神崎あすか役に足立梨花といった豪華俳優陣も見逃せませんね。
現実的な部分も非現実的な部分も両方含んでいるこのドラマは、ママさん達にはもちろん、どの年代の方も楽しめます。
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