刑事ゼロは照れべ朝日系列で2019年冬クールの木曜夜9時台に放映されていた連続ドラマです。
京都府警捜査一課の時矢刑事(沢村一樹)は、「京都府警に時矢あり」といわれるほどの名刑事でしたが、容疑者を追跡中に廃工場から落下して、こん睡状態になります。
一命は取り留めましたが、刑事になってから今までの記憶を無くしてしまいます。
そんな時矢にあこがれて刑事になった新人の佐相(瀧本美織)ですが、時屋が記憶喪失になって、敏腕刑事の片鱗もなくなっていることに落胆します。
時屋が記憶喪失だということがばれると刑事をやめないといけなくなります。
そこで、佐相は記憶を失った時矢に、捜査のイロハや今まで研究してきた時矢刑事の捜査資料についてレクチャーしながら、2人で捜査に当たっていきます。
最初の事件は、フリーターの今宮が公園の鉄棒に吊るされて殺された事件。
ところが鉄棒や遺体の前面に奇妙な形にカラーの粘着テープが張られていました。
時矢と佐相も現場に行くのですが、そこで時矢は女性府会議員の椎名殺害の遺留品と粘着テープに同じ匂いがすると言い出します。
時矢は記憶を失ったかわりに、五感が非常に鋭くなったようなのですが、記憶喪失で名刑事時矢ではなくなって、新たな刑事として出発する時矢の武器がこの五感と、旧時矢刑事の追っかけのような佐相なんですね。
ともかく京都府警きっての敏腕刑事が「同じ匂いがする」と言ったばっかりに2つの殺人事件は連続殺人事件とされて、合同の捜査本部まで立ち上がってしまいます。
しかし、それ以外に2つの事件に関連性は見つからず捜査は難航します。
被害者の周辺を捜査していく中で、時矢は殺人現場に作られていた図形が組香(くみこう)という複数の香の組み合わせを当てる遊びの図形ではないかと気づくのでした。
おもな配役は時矢の同僚で時矢をライバル視している福知刑事(寺島進)、時矢の上司の根本係長(渡辺いっけい)、時矢の大ファンの鑑識の背川葉奈(猫背椿)、時矢の元妻の奥畑弁護士(財前直見)、時屋の叔父で町医者の(武田鉄矢)、事件の周辺にちらつく高名な小説家の鳴島恭三(小林稔侍)などですね。
初回2時間スペシャルでは、ゲストとして富田靖子、高橋光臣、徳井優らが出演しています。
「刑事が記憶喪失になったら」という新しい視点で作られた刑事ものですが、刑事ものが得意なテレビ朝日にかかると見ごたえのあるドラマになりますね。
2019年冬クールの民放連ドラの平均視聴率ランキングで堂々の3位を獲得しました。
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