「わろてんか」は2017年度後期のNHK朝ドラで、吉本興業の創始者である、吉本せいの生涯を下敷きにしたオリジナルドラマです。
本当の吉本せいは兵庫県明石市の米穀商の三女として生まれているのですが、この物語では京都の薬種問屋「藤岡屋」の長女 藤岡てん(新井美羽、葵 わかな)という設定になっています。
藤岡屋の手代で幼馴染の武井風太(鈴木 福、濱田 岳)は生涯、てんを支えていくことになります。
子役の演技力の向上著しい昨今ですが、その中でも飛び切りの芸達者の新井美羽と鈴木 福が二人の幼少時代を演じることで、「わろてんか」は良いスタートを切ることができましたね。
てんの父親の儀兵衛(遠藤憲一)、母親のしず(鈴木保奈美)、祖母のハツ(竹下景子)、兄の新一(千葉雄大)、妹のりん(堀田真由)、てん付きの女中 トキ(徳永えり)などの藤岡家のなかで、てんはすくすくと育つのですが。
てんのお転婆が過ぎて父親の儀兵衛から笑うことを禁じられてしまいます。
そして兄の新一は重い病に。
そんななか、てんは旅一座にいた北村藤吉(松坂桃李)に出会います。
彼は実は大阪船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」の長男だったのですが。
藤吉の母 北村啄子(鈴木京香)と藤吉の許嫁の杉田 楓(岡本玲)も物語の進行上で重要な人物ですね。
儀兵衛は新一の病気を治すために西洋医薬の勉強を始め、大阪の伊能製薬との提携を考えます。
そして、伊能製薬社長の非嫡出子の伊能 栞(高橋一生)とてんとの縁談を進めようとしますが、てんは北村藤吉のことが忘れられません。
その藤吉の幼馴染の秦野リリコ(広瀬アリス)やキース(大野拓朗)、アサリ(前野朋哉)、万丈目 吉蔵ま(藤井 隆)などの芸人達も見逃せません。
そのほか、万丈目の妻で「万々亭」店主の歌子(枝元 萌)、元僧侶で興行主の寺ギン(兵動大樹)、寄席の元席主の亀井庄助(内場勝則)など、これでもか、これでもかと人気俳優、実力派俳優が出てきます。
最近の朝ドラの中でも、ここまで最初から飛ばしてくるドラマはなかったような。
まさかの1ヶ月以内での千葉雄大ロスとか考えられないですけど。
物語は、てんのおてんば幼少期から、藤吉をめぐるリリコとの三角関係、そして駆け落ち!
で、なんと、駆け落ちした先が藤吉の実家!!
ちなみに本当の吉本せいのご主人は高級料亭に箸を納める老舗荒物問屋「箸吉」の息子の吉本吉兵衛(通称 吉本泰三)だったのですが….
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