それでは2021年のドラマ視聴率ランキングです。
2020年はコロナで撮影が止まり、放送が年をまたいだ作品がいくつもありましたが、2021年はようやく編成が元に戻った年でした。その代わりに東京オリンピックがあり、7月から9月にかけてはドラマの放送が何度も飛んでいます。
そして2021年は、配信の数字がニュースになりはじめた年でもあります。それでは民放の連続ドラマから。
10位 12.1%で天海祐希主演の緊急取調室4。取調室の中の会話だけで勝負するという変わった作りのシリーズも、これで4作目です。劇中でキントリの解散が告げられる展開がありました。
9位 12.5%で竹野内豊主演のイチケイのカラス。浅見理都さんの漫画が原作です。竹野内豊さんは11年ぶりの月9主演でした。自分で現場に出ていく裁判官という設定が新しかったですね。
8位 13.1%で井ノ原快彦主演の特捜9 シーズン4。もとは警視庁捜査一課9係で、改題してからの4作目。テレビ朝日の刑事ものの層の厚さです。
7位 13.2%で水谷豊主演の相棒20・前期。2000年の放送開始からちょうど20周年のシーズンでした。初回は15分拡大。
6位 13.6%で鈴木亮平主演のTOKYO MER 〜走る緊急救命室〜。走る手術室で現場に駆けつけるという設定が受けました。この作品は日本のドラマとして初めてDisney+で世界配信されています。のちに劇場版が2本作られ、どちらも興行収入40億円を超えました。
5位 14.8%で阿部寛主演のドラゴン桜。2005年版から16年ぶりの続編で、阿部寛さんも16年ぶりの桜木建二です。前作に出ていた新垣結衣さん、小池徹平さんらがサプライズ出演しました。Paraviの2021年度年間視聴ランキングでは総合1位。
4位 15.2%で水谷豊主演の相棒19・後期。相棒が前期・後期で2本、さらに20の前期も入って、2021年は相棒だけでベスト10に2つ入りました。
3位 15.3%で綾瀬はるかと高橋一生の天国と地獄 〜サイコな2人〜。刑事と殺人犯の中身が入れ替わるという設定を、森下佳子さんが奄美の伝説をモチーフに書き下ろしました。初回の見逃し配信は236万回で、当時の日曜劇場枠の歴代最高です。綾瀬はるかさんと高橋一生さんが揃ってドラマアカデミー賞を取りました。
2位 15.7%で小栗旬主演の日本沈没ー希望のひとー。小松左京さんの原作をかなり作り変えて、政治と官僚の側から描いた作りでした。TBSとNetflixが初めて組んだ作品で、地上波の放送当日の深夜に約30言語の字幕付きで世界配信されています。
1位 16.4%で米倉涼子主演のドクターX 〜外科医・大門未知子〜7。やっぱり大門未知子でした。シリーズ7作目、2012年からですからもう9年目です。「私、失敗しないので」で9年持たせるというのは、ちょっと他に例がありません。
TBSの日曜劇場は、2021年の4クールすべてがベスト6に入りました。1月期の天国と地獄が3位、4月期のドラゴン桜が5位、7月期のTOKYO MERが6位、10月期の日本沈没が2位。しかもこの4作は全部、配信か海外展開で記録を作っています。
11位 11.8% 監察医 朝顔2・後期
12位 11.8% 遺留捜査6
13位 11.8% 警視庁・捜査一課長5
14位 11.6% オー!マイ・ボス!恋は別冊で
15位 11.5% 刑事7人 第7シーズン
16位 11.4% ハコヅメ 〜たたかう!交番女子〜
17位 11.1% ナイト・ドクター
18位 11.0% にじいろカルテ
19位 10.7% ラジエーションハウス2
20位 10.4% 科捜研の女21・前期
11位から13位までが11.8%で三つ巴です。監察医 朝顔の第2シリーズは、月9としては初めての2クール連続放送でした。フジの連ドラとしても11年ぶりだそうです。
14位のオー!マイ・ボス!恋は別冊では、視聴率ではこの位置ですが、TVerの2021年1〜3月期の番組再生数で1位(約1865万回)。上白石萌音さんの主演です。
16位のハコヅメは、第48回放送文化基金賞のテレビドラマ部門で最優秀賞を取りました。永野芽郁さんが演技賞も受賞しています。視聴率16位の作品が、その年のドラマ部門の最優秀賞というのが2021年らしいところです。
ベスト20を局別に見ると、テレビ朝日が10作でちょうど半数。TBSが5作、フジが4作、日本テレビが1作で、テレビ東京はゼロでした。テレビ朝日の10作のうち8作が刑事・捜査ものです。
もうひとつ目につくのは医療ものの多さで、ドクターX、TOKYO MER、監察医 朝顔2、ナイト・ドクター、にじいろカルテ、ラジエーションハウス2の6作。刑事ものと合わせると、ベスト20のうち15作が「医療か捜査」でした。
NHKは、大河ドラマの青天を衝けが期間平均14.1%。前年の麒麟がくるの14.4%をわずかに下回りました。この年は五輪で5回分が休止になって、全41回と短いシーズンです。連続テレビ小説はおかえりモネが16.3%、年をまたいだカムカムエヴリバディが17.1%、前年から続いたおちょやんが17.4%でした(いずれも関東地区)。
2022年はどうなるか。2020年のランキングはこちら。
※ 平均視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区の世帯視聴率をもとにした集計値です。前期・後期の区分は放送期間による。
