「王女の男」は韓国KBSが2011年7月20日から10月6日にかけて放送した、全24話の時代劇です。日本でも衛星劇場とNHK BSプレミアムで放送されましたので、ご記憶の方もいらっしゃるでしょうか。
話の軸にあるのは「癸酉靖難(きゆうせいなん)」という、実際にあった政変です。
第5代国王の文宗(チョン・ドンファン)が世を去り、幼い端宗(ノ・テヨプ)が即位します。ところが、文宗の弟である首陽大君(キム・ヨンチョル)が兵を挙げ、朝廷の実力者キム・ジョンソ(イ・スンジェ)を討って実権をにぎってしまいます。
やがて首陽大君は王位そのものを奪い、第7代国王・世祖となります。史実でいえば、首陽大君が世祖、ホンウィが端宗、キム・ジョンソが金宗瑞(キム・ジョンソ)にあたります。
主人公のキム・スンユ(パク・シフ)は、その討たれたキム・ジョンソの末の息子。
そしてヒロインのイ・セリョン(ムン・チェウォン)は、討った側である首陽大君の長女です。
つまり父どうしが「討つ者」と「討たれる者」という間柄になってしまう二人が、それでも引かれ合ってしまう。タイトルの「王女の男」とは、そういう意味なのですね。
スンユの親友がチョン・ジョン(イ・ミヌ)。王室には文宗の娘であるキョンヘ王女(ホン・スヒョン)がいます。
首陽大君の側には、名門の出の野心家で参謀をつとめるハン・ミョンフェ(イ・ヒド)、集賢殿の直提学シン・スクチュ(イ・ヒョジョン)、そしてその息子で漢城府判官のシン・ミョン(ソン・ジョンホ)が並びます。
実在の人物を下敷きにしてはいますが、「錦鶏筆談」という説話をもとに大胆に脚色された、フィクション色の強いフュージョン時代劇です。
さて、父を討たれた男と、討った男の娘。この二人に行き着く先はあるのでしょうか。
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