NHK大河ドラマ 軍師官兵衛 第7話のネタバレです。
西の毛利と東の織田の2つの巨大勢力の狭間になった播磨の国。
いままで日和見を決め込んでいた播磨の領主たちも、いよいよ、毛利につくか、織田につくか、決断の時が迫ってきました。
そんなとき、黒田官兵衛のもとを毛利の使者の安国寺恵瓊(あんこくじ えけい)(山路和弘)が訪ねてきます。
もちろん、小寺家ともども、毛利に味方してほしいという話ですね。
天正3年の夏に、御着城主の小寺政職は毛利につくか、織田につくかを決める大評定を行いました。
激論の中、黒田官兵衛は、小寺家譜代の櫛橋左京進(金子ノブアキ)らの毛利派を説き伏せて、小寺家中を織田支持に取りまとめます。
そして、黒田官兵衛は単身、織田信長の居城である岐阜城へ向かいますが…
ところで、どうして小寺家の人々は毛利につこうと主張するのか不思議に思われる方も多いでしょう?
私たちは、歴史を知っていますから、織田信長、そして豊臣秀吉(木下藤吉郎)につくのが当然と思いますよね。
しかし、その当時は、織田信長が完全に掌握していたのは尾張と美濃だけで、近江と越前は2年ほど前に浅井、朝倉両氏を滅ぼして領国整備の途上、京の都も抑えてはいますが、摂津の石山本願寺は頑強に抵抗を続けており、伊賀や甲賀も織田氏に心服はしていませんでした。
さらに越後の上杉謙信も健在です。
ただ、この年、武田勝頼が長篠の戦いで大敗しており、それで織田方はかなり楽になって、西へ向かうのではと、播磨の国の領主たちが恐れたわけです。
で、小寺がなぜ織田を嫌うのかですが、実は、例の宿敵である龍野の赤松政秀を織田信長が助けたことがあったのです。
第5話にあった、土器山の戦いで黒田官兵衛に苦杯を喫した赤松政秀はその後、暗殺され、龍野の赤松氏は勢力を弱めるのですが、「敵の味方は敵」ということで、織田信長への警戒心は、かなりあったと思います。
また、播磨の国で小競り合いを繰り返していた人たちにとって、比叡山焼き討ちなど荒っぽいことをする信長は、理解できなかったのかもしれませんね。
その点、織田に助けられた赤松政秀と死闘を演じた黒田官兵衛の方が、織田信長の実力を正当に評価できたのかもしれません。
ただ、このあたりの認識の相違が、後から黒田官兵衛の人生最大の危機へと発展していくのですが….
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