「如意芳霏[にょいほうひ]~夢紡ぐ恋の道~」(原題「如意芳霏」、2020年・全40話)の人物相関図、3本目です。この記事は第29話から最終話までをまとめています。
最終話の結末まで触れていますのでご注意ください。
この区間では、傅容が師の遺した如意楼を立て直そうとし、その如意楼が焼かれ、父を失います。そして仮面の文人「掬水農夫」として現れた男の正体が、いちばん深いところで物語を動かしていたと分かります。
1本目(第1話〜第14話)と2本目(第15話〜第28話)もあわせてご覧ください。
人物相関図
どこで見られるか(2026年10月時点)
配信の状況は入れ替わりが早いので、見るときは各サービスの作品ページでお確かめください。
配信は、Hulu(日本)・U-NEXT・BS11+のいずれも見放題で全40話が見られます(2026年10月に各サービスの作品ページで確認)。BS11+では単品レンタルも選べます。
Amazonプライムビデオでは、プライム会員の見放題には入っていません。ただし「エンタメ・アジア」をはじめとするPrime Videoチャンネル5つのいずれかに登録すれば見られます(確認できたのはエンタメ・アジア、韓国ドラマ・エンタメ Channel K、アジアドラマチャンネル、FODチャンネル for Prime Video)。チャンネルに入らない場合は、1話ごとのレンタル(220円)か、シーズンまとめてのレンタル(7,040円)になります。
音声は中国語、日本語字幕つきです。
テレビではBS11が2022年12月9日に初放送し、2026年4月27日からはJテレでも放送されました。日本版DVD-BOXは全3巻で、この区間はBOX3(第29話〜第40話と特典映像・2022年9月2日発売)にあたります。
あらすじ(第29話〜最終話)
離縁の書と、山賊の根城(第29話〜第32話)
横領の濡れ衣で牢に落とされた傅容(ジュー・ジンイー 鞠婧禕)。徐晋(チャン・ジャーハン 張哲瀚)は嘉和帝(常鋮)に七日の猶予を願い出て、果たせなければ皇陵を守ると誓いました。しかし鍵をにぎる女官は端妃(童彤)を恐れて口を割らず、やがて消されてしまいます。
嘉和帝は、傅容が無実だと分かったうえで二人を別れさせたいと考えていました。災難が続き、実家の力も弱い娘だからです。その背中を押したのは、弟の徐平(リウ・イーチャン 劉奕暢)でした。傅容は徐晋のために和離の書に署名します。
第30話、衛陽城で調べを続ける徐晋のもとに、その書が届きました。彼は印を押しません。宮中から流れた材料を追って亡霊市(鬼市)に入った傅容は、そこで徐晋と鉢合わせします。なぜ署名したのかと問われ、傅容は「あなたに飽きた」と答えて背を向けました。
第31話、盗まれた材料は清風寨という山賊の根城にありました。忍び込んだ傅容は、徐晋の侍衛・許嘉と出くわし、さらわれてきた娘たちを先に逃がして、自分は囮として残ります。救いに向かったのは徐晋と徐平の二人でした。ところが助け出された直後、傅容は何者かにさらわれます。それは、両親を失った章晏(楊亘)でした。
第32話、徐晋は息も絶え絶えの傅容を助け出し、かつて渡した扇を差し出して、生涯をともにすると誓います。それを遠くから見ていたのが徐平です。
証拠は嘉和帝の前に並びました。兵器と宮中の材料、二つの横領の首謀者は徐茂(賀友寧)と端妃。端妃は冷宮に下され、徐茂は官職をすべて失います。そして和離の旨も撤回されました。
如意楼を取り戻すために(第33話〜第35話)
第33話、傅容は如意楼を立て直すと決めます。そのためには如意令(令牌)を見つけなければなりません。小七(王天宇)からは、如意楼が情報を売る組織であったこと、師の柳如意は殺されたのだということを聞かされます。
同じころ辺境の城が次々に落ち、徐晋は恩師の家族を守るために危ない橋を渡ろうとしていました。妻を巻き込みたくない。折しも、傅容が「徐平は掬水農夫だ」と自分に隠していたことを知った徐晋は、それを口実にもう一度、和離を切り出します。傅容は傷ついたまま受け入れました。
第34話、徐晋は呉白起(ワン・ヨウシュオ 王佑碩)に傅家を頼みます。いっぽう傅容は、如意楼の長老・三叔(張海峰)と向き合いました。衛陽城で露店を出していたあの男が、楼の重鎮だったのです。如意楼の成り立ちを聞かされた傅容は、玄翰へ布陣の図を流した内通者を捜す仕事に加わります。
辺境の戦は勝利に終わり、徐晋は将軍の家族をかくまった罪を自ら申し出ました。嘉和帝は、忠臣を疑わずにすんだことを喜びます。そのころ茶楼では、玄翰の間者が徐茂の手の者と接触していました。
第35話、呉白起は微行中の嘉和帝をその茶楼へ導きます。壁ごしに密談を聞いた皇帝は、その場で徐茂を捕らえました。徐晋は、それが傅容の働きだったと知ります。
傅容のほうは、師が遺した鳳冠に蓮の花の意匠を見つけました。三叔がそれを蓮花山荘のものだと見抜き、荘主のもとを訪ねてついに令牌を手にします。
この回には明るい騒ぎもありました。「傅の娘が嫁ぐ」と聞いた呉白起が婚礼に乗り込み、まったくの人違いだったのです。この一件で傅宣(シュー・ジャーチー 許佳琪)は初めて心を開き、呉白起は傅家へ正式に申し込むと決めました。
火事、そして父の死(第36話〜第37話)
第36話。徐茂には極刑が言い渡されましたが、嘉和帝の情けで爵位の剥奪と、生涯にわたる陵墓の造営にとどまりました。
そして如意楼を討てという勅命が下ります。徐晋は金翊衛を率いて調べにあたるほかありません。妻には「楼から離れてくれ」と手紙を書きました。ところが楼の人々が金翊衛に捕らえられ、小十(金湘棟)が命を落とします。
捕らえたのは本物の金翊衛ではありませんでした。徐平の侍衛・文刑(周兆淵)が、そう見せかけただけです。それを知らない傅容は徐晋を責め、二人は決裂しました。
徐平はさらに手を打ちます。匿っていた章晏に如意楼へ火を放たせ、そこにいた傅品言(蘇茂)を死なせ、罪を徐晋に着せたのです。父を失った傅家は一気に傾きました。喬素娘(譚琍敏)は病に倒れ、使用人には給金も払えません。長姉として一切を背負った傅宣を、呉白起がそばで支えます。
第37話、提刑司がまとめた火事の報告書を読んだ傅容は、徐晋が父の死に関わり、如意楼を根こそぎ潰そうとしていると確信しました。別れる気持ちは、もう揺らぎません。
同じころ玄翰から和親の申し入れが届きます。名指しされたのは西河郡主・崔綰(姜杉)でした。
和親の旅と、掬水小築の密室(第38話〜最終話)
第38話、輿入れの列を率いるのは徐晋です。徐平にそそのかされた斉竺(王奕婷)は、懐王・徐皓(李昊楠)を餌にされて、公主とともに逃げ出そうとします。
その同じころ、傅容は刺客に襲われていました。かばって斬られたのは顧沅(宋昕冉)です。死にぎわ、彼女はすべてを明かしました。如意楼の火事は徐平と章晏の仕業であること。そして、師の柳如意を手にかけたのは自分だということ。傅容と徐晋を引き裂いていた誤解は、ここでようやく解けます。
第39話、傅容は万一に備えて公主の替え玉を務め、崔綰は平民の装いで別の道から玄翰へ向かいました。一行は刺客に襲われ、徐晋は滝の上から蹴り落とされます。徐平が烏塔(姜灝洋)と組んで仕組んだことでした。斉竺は身代わりに毒の刃を受け、不治と知って懐王に手紙だけを残し、ひとり去ります。
最終話。徐晋は戦死したことにされ、傅容には殉葬の聖旨が下りました。駆けつけた傅宣や呉白起たちの前で、侍医の葛川が一枚の書を差し出します。万一のときに妻を守れるようにと、徐晋が預けていた離縁の書でした。傅容はそれを火にくべます。
そして掬水小築の密室。追い詰められた徐平の剣が徐晋に向いたとき、傅容が前に出て、その刃を受けました。誤って想い人を刺した徐平は、自らの腹を刺します。臨終の枕元に現れたのは、死んだと思っていた母・温太妃でした。幼い日の寺の火事は、兄である嘉和帝が母を逃がすために仕組んだものだったのです。
傅容は護心の軟甲に守られて生きていました。二人は和離を正式に済ませたうえで、改めて婚礼を挙げます。側妃の繰り上げではなく、正妃として。その日、傅容がかぶったのは、師の柳如意が遺した鳳冠でした。
図の読み解き
如意楼 ― 焼けて、受け継がれる
師を失った如意楼を、傅容が継ぎます。長老の三叔が成り立ちを語り、小七が令牌を捜し、小十は第36話に命を落としました。図の左上に置いた「如意楼の火事」の札が、この区間の中心です。火を放ったのは章晏、指図したのは徐平、そして死んだのは傅品言でした。
顧沅は最後に真相を明かす側に回ります。師を殺した手と、誤解を解いた口が、同じ人のものだった——この作品でいちばん苦い人物です。
傅家 ― 父を失ってから
第36話を境に、傅家の札はすべて暗い色合いになります。父は死に、母は倒れ、家の切り盛りは長女の傅宣に移りました。そこへ通い続けるのが呉白起です。第35話の人違いの騒ぎから提親まで、この二人の線だけが、重い区間のなかで明るく伸びていきます。
大虞皇室 ― 叔父が最後の敵だった
徐茂は通敵が露見して爵位を失い、母の端妃は冷宮へ。皇室の争いはここで片づきます。残ったのは、いちばん近くにいた徐平でした。
図では、徐平から傅容への線を1本目「幼馴染」、2本目「横恋慕」、3本目「執着」と変えています。位置はずっと同じ場所です。動かないままで意味だけが変わっていく——この人物の怖さは、そこにあります。
和親と玄翰 ― もうひとつの輿入れ
崔綰は玄翰の二王子・烏塔に名指しされ、和親の公主として嫁ぎます。粛王を慕い続けた彼女の道は、ここで終わります。かつて傅容と決裂した斉竺は、徐平に利用されてその和親を壊しにかかり、懐王・徐皓への想いを抱えたまま去っていきました。
主な配役(この区間)
| 役名 | 俳優 | 役どころ |
|---|---|---|
| 傅容 | 鞠婧禕 | 如意楼を継ぎ、父を失い、最後は正妃として迎えられる |
| 徐晋 | 張哲瀚 | 粛王。妻を守るために二度、離縁を口にする |
| 徐平 | 劉奕暢 | 安王。如意楼の火事を仕組み、最後の対決に臨む |
| 章晏 | 楊亘 | 両親を失い徐平に匿われる。如意楼に火を放つ |
| 顧沅 | 宋昕冉 | 死にぎわに火事と師殺しの真相を明かす |
| 三叔 | 張海峰 | 如意楼の長老。楼の成り立ちを傅容に伝える |
| 小七 | 王天宇 | 如意楼の人。令牌を捜す |
| 小十 | 金湘棟 | 如意楼の人。第36話に命を落とす |
| 傅品言 | 蘇茂 | 恒京の県令。第36話の火事で死ぬ |
| 喬素娘 | 譚琍敏 | 傅容の母。夫を失って病に倒れる |
| 傅宣 | 許佳琪 | 傅容の姉。傅家を背負い、呉白起と結ばれる |
| 官児(傅官) | 哈尼 | 傅容の末の弟 |
| 蘭香 | 鄭丹妮 | 傅容付きの侍女 |
| 嘉和帝 | 常鋮 | 大虞国の皇帝。最終話で傅容に殉葬を命じる |
| 淑妃 | 斕曦 | 徐晋の母 |
| 徐茂 | 賀友寧 | 成王。通敵が露見し、爵位を失う |
| 端妃 | 童彤 | 徐茂の母。冷宮に下される |
| 文刑 | 周兆淵 | 徐平の侍衛。金翊衛を装って如意楼の人を捕らえる |
| 呉白起 | 王佑碩 | 虎驍営の将軍。傅宣に申し込む |
| 崔綰 | 姜杉 | 西河郡主。玄翰へ和親に発つ |
| 烏塔 | 姜灝洋 | 玄翰の二王子。崔綰を名指しで求める |
| 斉竺 | 王奕婷 | 清平県主。徐平に利用され、和親を壊そうとする |
| 徐皓 | 李昊楠 | 懐王。徐晋の弟で、斉竺と想い合う |
日本での俳優名の表記は、ジュー・ジンイー(鞠婧禕)、チャン・ジャーハン(張哲瀚)、リウ・イーチャン(劉奕暢)、シュー・ジャーチー(許佳琪)、ワン・ヨウシュオ(王佑碩)です。日本語表記が出ていない俳優は漢字で書きました。
「掬水農夫」は何者だったのか
第1話で仮面をつけて現れた文人は、幼い日の遊び相手であり、皇帝の末弟・安王でした。そして最後まで、傅容がいちばん気を許す相手であり続けます。
彼を動かしていたのは、幼いころの誤解でした。母が死んだのは、徐晋が燭台を倒したからだ——そう思い込んだまま育ったのです。その母は、生きていました。寺の火事は、兄の嘉和帝が母を逃がすために仕組んだものでした。
師を殺させ、如意楼を焼かせ、人の父を死なせ、最後は想う人を自らの手で刺してしまう。取り違えたままの恨みが、ここまで来てしまった——物語の題にある「夢紡ぐ恋の道」のかたわらに、ずっとこの道が並んで走っています。
この区間で押さえておきたいこと
- 離縁の書が三度出てくる。 第29話は傅容が夫のために署名し、第33話は徐晋が妻を守るために切り出し、最終話では葛川が預かっていた一枚を傅容が火にくべます
- 第36話がいちばん重い回。 偽の金翊衛、小十の死、如意楼の火事、そして父の死が立て続けに起こり、夫婦は完全に決裂します
- 誤解を解くのは、師を殺した本人。 第38話、顧沅は傅容をかばって斬られ、死にぎわにすべてを明かします
- 最後は「繰り上げ」を選ばない。 傅容は和離を正式に済ませたうえで、側妃からではなく正妃として迎え直されます。かぶったのは、師が遺した鳳冠でした
全40話を3つに分けた人物相関図は、これで最後です。1本目(第1話〜第14話)、2本目(第15話〜第28話)とあわせてどうぞ。主演の二人とこの顔ぶれは、2018年の「芸汐<ユンシー>伝」からの続投でもあります。見比べてみるのも楽しい作品です。
如意芳霏 人物相関図シリーズ
- 如意芳霏 予知夢と仮面の幼なじみ編 人物相関図(第1〜14話)
- 如意芳霏 師の死と復讐の花嫁編 人物相関図(第15〜28話)
- 如意芳霏 如意楼の火事と正妃への道編 人物相関図(第29〜40話) ← いまご覧の記事

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